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TOSSランドNo: 2320612 更新:2012年12月12日

休み明けの「荒れ」を防ぐため、終業式前日に必ず伝える語り


学級担任であれば、1学期を気持ちよく終わらせたいと考える。2学期は休み明けの10日間が勝負になる 例年、夏休み明けに生徒指導上の問題が出くる。そうした「荒れ」を未然に防ぐには、事前指導しかない。終業式を翌日に控えた学活で伝えた語りである。

中学2年生になると、家族で過ごす時間よりも友達と過ごす時間の方が長くなります。そんな中、友人数名が集まり、外泊を繰り返す中で生活が乱れ始める人がいます。夏休みという開放感から、たばこやお酒に手を出してしまう場合もあります。また、「夏休みだから、誰にも迷惑をかけるわけではない」という理由(こうした考えを私は理解できませんが…)で、髪を赤くしてしまう生徒もいます。残念なことですが、ここ数年、同じことが繰り返されています。

4月、最初の学年集会で話しました。

みなさんには、新しい中央中学校の伝統を作る力を持っている。

これは、5月の球技大会や小学校1・2年生との体験学習、7月のキャンプで十分に証明されたと思います。学年団の先生方が期待している理由が、理解できたはずです。力を持った87名ですから、新しい伝統を築いてくれるものと期待しています。
 
中央中は、2階に1年生と2年生が生活します。1年生は、2年生の様子を見ながら学校生活を送っています。2年生が「学校生活の基準」を作ることになります。昨日、残念なことがありました。2年生の廊下にアメの包み紙が落ちていたのです。何度も注意を呼びかけていましたが、1学期の最後の最後になって、とても残念に思います。こうした状況を、1年生は間違いなく見ています。伝統を作り上げていくという作業は、大変なことです。周囲に流されることなく、「正義感」を持ち続けて生活しなければならないからです。でも、「そうした力を87名は持っている」と確信しています。
昨年、私は3年生を担任していました。ちょうど今頃、「香水」に関わる指導を学級でしました。夏休みの心構えに通じるものがあると思っています。その時に書いた学級通信を紹介します。

中学生は、背伸びをしたがる時期です。大人の世界へ憧れを持っています。大人がしていること、大人だけが許されていることへの強い関心を持っています。
それは十分に理解できます。しかし、それが他人に不快感を与えることがあるということを、しっかりと伝えておくべきだと思っています。

朝、駐車場に生徒が整列しました。
私が1日の日程について説明していると、鼻を突く人工的なにおいがしてきました。コロンなのか、香水なんか、ヘアムースなのかはわかりません。屋外でも臭うのですから、かなりの強さです。でも、誰かはわかりません。このまま会場に入れば、会場全体に臭いが漂うはずです。そうなれば、会場を提供いただいたマルチメディアにも迷惑をかけます。広いホールの空気を入れ換えるのは、大変な作業です。

香りは、人それぞれ好き嫌いがあります。自分が「いい香り」と思っても、隣の人も同じ思いとは限りません。少なくても、私は香りには敏感で、アルコール系のコロンや香水を長時間嗅いでいると頭痛がしてきます。目の奥も痛くなります。それが何時間も続きます。もちろん、仕事にも影響を与えます。無意識のうちに、近くの人を不愉快にさせているのです。強い香りを発している人にそうした自覚がないだけに、たちが悪いのです。

実際、今までも何度となく苦情を受けました。「授業に集中できない」「頭が痛くなる」という苦情です。生徒には、「学習する権利」があります。その権利を保障するのが、学校の努めです。全員が気持ちよく学習するには、許されないこと、我慢しなければならないことがあるのです。 

「好きだから」「これが個性だ!」といった理屈は通用しません。1人の「個性」(人工的な香りは個性ではないですが…)で、大切な生徒一人ひとりの学習権を侵すことは許されないのです。
    「自分だけよければそれでいい!」
    「誰に迷惑をかけているわけではない!」
そういった風潮が、多くの人に不愉快な感情を抱かせます。

今年の1月、成人式のマナーが、何度もニュースの話題になりました。
    携帯電話を片手に大きな声で話すことが、「個性」として許されるのでしょうか?
    式場でお酒を飲むことが、「「個性」として許されるのでしょうか?」として許されるのでしょうか?
    祝辞を述べている市長さんにクラッカーを投げつける行為が、「楽しい」ということだけで許されるのでしょうか?
私は、報道の映像を見るたびに、そう思いました。許されることと許されないことが、混同されているのです。

今までの学校教育では、「個人」が尊重されてきました。確かに、それは大切なことです。でも、教室では30人以上の生徒が過ごします。そこには、いろいろな考えを持った生徒が集まります。一人ひとりが、全く違った考えを持っています。誰一人、同じ生徒はいないのです。だから、そこにはルールが必要になります。その基本は、「隣の人はどう思っているか?」だと思っています。人間は、自分を基準に考えがちです。まだまだ物事を幅広く考えることができない中学生ならば、なおさらです。だから、3年間、中学校で教育を受けるのです。

夏休みは、学校という「ルールの世界」から離れます。
夏休み明けを気持ちよくスタートできるように、残された2日間、気を引き締めて生活して欲しいと願いします。「新しい伝統をつくりだすのは、自分達だ!」という気概を持って、夏休みを迎えて欲しいですね。私からの願いです。


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