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TOSSランドNo: 5073868 更新:2012年12月13日

ハードル走はリズムを体感させると動きが変わる


1.ハードル走のキーワード
『小学校学習指導要領解説体育編』(文部省)のハードル走に関連したところを読む。
 すると、低・中・高学年に共通する言葉がある。

リズミカル 

である。つまり、ハードル走のキーワードは「リズミカル」である。

2.授業の実際
 第3学年を対象に次のような授業を行った。
 最初に基礎感覚づくりである。
「ケンパー跳び」をさせる。「ケンパー跳び」は、ハードル走に必要な基礎感覚であるリズム感覚、跳感覚、平衡感覚を養うのに適した運動である。
 次に、基礎技能を身に付けさせるために「フープ跳び」を行った。

指示1:

途中のフープとフープの間を跳びなさい。

ケンステップを置いて、リズムよく跳ばせた。
続いて、カラーコーンを等間隔に倒して置き、「コーン跳び」をさせる。

指示2:

コーンのところを「トーン」と跳んで走りなさい。 

ここで、足が毎回かわると跳びにくいという子どもの意見が出た。

発問1:

振り上げ足は毎回同じ方がいいですか。毎回違ってもいいですか。どちらが跳びやすいですか。

同じ方が跳びやすいと子供たちは答える。

指示3:

振り上げ足が毎回同じになるようにして跳びなさい。

と指示する。
一定の歩幅で走らなければ、毎回振り上げ足が変わってしまう。足に気をつけることで、リズミカルな走りを体感することができる。

発問2:

跳び越えるときは、ひざは伸ばした方がいいでしょうか。曲げた方がいいでしょうか。

実際に跳んで試させた。

説明1:

ひざを伸ばすと、ゴールの方から足の裏が見えます。 

指示4:

ゴールの方に先生が立っています。先生に足の裏が見えるように走った人は合格です。 

教師は足の裏が見えているかどうかを、「合格」「不合格」で評定していく。
ハードル間を5歩のリズムで走っている子は、足の裏が見えないことが多かった。これはコーンの近くから踏み切っているためである。
そこで、踏み切りの位置にケンステップを置いた。

指示5:

ケンステップの置いてある場所から踏み切りなさい。

そして、ケンステップを置く場所を少しずつコーンより遠くしていく。
これで動きがだいぶよくなった。一定のリズムで走り、遠くから踏み切り、ひざが伸びている。ハードルの動きの基本である。
 
「コーン跳び」の動きに慣れたところで、場をハードルに変える。
ただし、高さに抵抗がある子もいるので、ハードルは倒して置いた。

指示6:

今度はハードルです。コーンと同じように跳びなさい。 

教師は先ほどと同様に、足の裏が見えるかどうかで評定していく。
最後に、特に上手にできていた子に模範演技をさせ、授業を終了した。

3.リズムの体感で動きが変わる
子供たちの動きに劇的な変化が見られたのは、「コーン跳び」のときである。
同じ振り上げ足で跳ぶということから、コーン間を奇数で走るリズムを体感した。
奇数で走るには、3歩と5歩が考えられる。5歩よりは3歩の方が速く走れる。
インターバルを3歩のリズムで走るには、遠くから踏み切らなければならない。遠くから踏み切ると、自然とひざが伸びる。
ひざが伸びれば、正面から足の裏が見える。
ハードルを横倒しにした場でやってみたときも、子供たちはハードル間のリズム、遠くからの踏み切り、ひざを伸ばすというテクニカルポイントに留意して走っていた。
ハードリングのフォームでいえば、あとは抜き足の指導さえすれば、十分という感じである。
ハードル走は、リズムを体感させることで動きが変わるのである。

<参考文献>
『障害走の習熟過程』千葉弥生会著 明治図書


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