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TOSSランドNo: 8157216 更新:2013年11月30日

参観日の向山型国語授業(字謎)


「保護者を巻き込む」ということをキーワードに授業を組み立てる。

 4年生,最後の参観日の授業。
 今回は「保護者を巻き込む」ということをキーワードに授業を組み立てた。
 当初の計画では,
 
  1.いきなり漢字テスト
  2.暗唱
  3.字謎
  4.1画付け加えて別の漢字にする
  5.中国の漢字を解読する
  6.漢字文化「川」「州」「流」~母の愛
 
となっていたが,盛り上がりすぎ(盛り込みすぎ)てしまい,最後までいかなかった。

1.いきなり漢字テスト

 チャイムがなるや否や,
「突然ですが,漢字のテストをします。」
と告げた。
「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
という子ども達。
 実は,前々からテストをすることを予告していて,「えーっ!」と言いなさいと仕込んでいたのだ。(笑いのこらえきれない子が多数)
 今回の授業は保護者と子どもが協力しながらやることを予定していたので,そろうまでの時間調整の意味合いもあった。
 答え合わせをして,一問1億点で点数をつけさせる。8割の子が10億点獲得。

2.暗唱

 いきなり「全員起立。回れ右。」と言って,保護者の方を向かせて暗唱をさせる。「数え歌」「月の異名」「平家物語」「春暁」の4つ。
 保護者から「おー!!」という歓声があがった。
 「じゃあ,吾輩は猫である…(子ども:???)まだやってませんでしたね。座ります。」とギャグを入れて終わらせた…。

3.字謎

 ずっと前,サークルで模擬授業したものを子ども相手に授業する。
「今日は,いろいろ漢字についてお勉強していきます。まずは,漢字のなぞなぞです。」
 ノートを用意させ,最初の問題を出す。

発問1:

「別れたら一人」
漢字一文字にします。なぞなぞです。

 悩む子ども達。
 しばらくしてヒントを出す。
「これがわからなかったら,田上先生のクラスには居られないな~。ヒントは別れる前は何だったかって考えるんです。別れる前は一緒だったんだな。」
 このヒントで「わかった!」という子が続出。
「ここ(一人)をよーく見てください。ここが一緒だったんです。これがわからないと田上「大」輔先生のクラスには居られないな~。1年生で習う字です。」
 保護者からも笑いがおこる。
 わかった子に空書きさせる。正解は「大」。
 
 すぐに次の問題に進む。

発問2:

「別れたら二人」

 板書したらすぐに答えをノートに書き始める子ども達。
 同じように空書きで答えを確認。「夫」である。
「これを『天』でもいいという人がいるんですけど,これはいいですかだめですか。」
(だめ!)
「何がだめなんですか?」
(横線の長さが違う)
というようなやり取りを入れる。
 
「一人,二人ときたら,三人ですが,ちょっとだけ違います。」と言い

発問3:

「三人の日」

と板書する。
 もう余裕の表情の子ども達。
 書けた子全員で言わせる。「春」である。(「~安西冬衛 てふてふが一匹~」と続ける子がいて爆笑。なぜかみんなで暗唱に。)
 
「今度はレベルアップします。」と言い

発問4:

「牛が丸木橋を通る。」

と板書する。これも漢字一文字である。
「書けたらノートを持ってきます。大人と相談してもいいです。席を立ってもいいですよ。」と言うとわいわい相談し始める。
 最初に正解したのは大人しいX君。お母さんの力だ。
 何人か正解が出た後,ヒントとして黒板に絵を描いた。
 これでわかった子がどんどん増える。
 正解は「生」。
 
 この辺でやめておけばよかったのだが,調子に乗ってまた問題を出してしまった。

発問5:

「木あればそりかえり,土あれば上りはきつく,進む道あればもどってくる。」

 これも漢字一文字である。
 保護者を巻き込んでもかなり難航する。答えは「反」である。「板」「坂」「返」となるのだ。
 
 それでもしつこく問題を出してしまう私…。

発問6:

「亡き母や海見るたびに見るたびに」

 「俳句です。亡き母というのはお母さんが亡くなったということです。」
と簡単に説明し,この句を読ませた。

発問7:

海を見るたびに亡くなったお母さんのことをどうするという意味なのですか。

(思い出す。)
「そう,そういう俳句なんですね。」

発問8:

では,どうしてこの人は海を見るたびにお母さんのことを思い出すのですか。

 挙手で発表させる。
 「お母さんが海で亡くなった。」「海でいい思い出があった。」「お母さんが海が好きだった。」「お母さんと海で遊んだ。」などいろいろな意見が出る。
 どれも認め,
「でも,今日はなぞなぞですから,今の意見は全部違います。」
といった。再度

発問9:

では,どうして海を見るたびにお母さんのことを思い出すのでしょうか?

と聞くと,一人「わかった!」と喜び勇んで手を挙げた子がいた。B君である。大正解!
 そう。海という字には「母」という字が隠れているのだ。(オマケで,「毎」の上の部分はかんざしであることにも触れた。)
 
 いいかげん,自分でも次へ進もうと思いながら,また問題を出してしまう。

発問10:

「彼います?酒さめたら来い!」

 「何か気付きませんか?実は,あるなぞが隠されているのです。わかったら先生のところへ来てこっそり教えてください。」
と言うや否や来たのがC君。これまた大正解。(それにしても,普段活躍しない子がこの参観日では大活躍した)
 ゆっくり何度か読ませるうちに気づいた子が増えてきた。
 「カレイ マス サケ サメ タラ コイ」
 魚の名前が隠されていたのだった。
 
 最後に
「これは先生が考えたわけではなくて,ずっと昔から日本人がやってきた『字謎』というものなのです。謎をいう字を分けてみます。『言』と『迷』になりますね。みんなも言葉で迷わされたように昔の日本人も字謎で楽しんでいたのです。」
と話した。
(ここでようやく字謎編が終了…。盛り上がったのだが,自分的には大失敗だ。)
【参考文献】「漢字のなぞかけ字謎のふしぎ」(清水潔著 実業之日本社)

4.1画付け加えて別の漢字にする

 向山洋一氏が上海師範大学付属小学校で授業した実践の追試である。

 内 水 万 大 侍 代 天 糸 未 皿 住 幻 圧 舌
 由 史 囚 門 李 侯 持 句 仕 亦 椎 束 司 刊

と書いたプリントを配布。

説明1:

これは,1画付け加えると別の漢字になるものです。
例えば『大』という字。1画付け加えると別の漢字になりますね。

「犬」「太」「天」などが挙げられる。

指示1:

大人の人に相談してもOKです。大人の人に相談しないとできないものもあります。
教頭先生に相談してもいいです。(偶然来ていた)
できるだけたくさんやりなさい。

と指示。
 最初は「大人に頼らないで自分でやる!」と意気込んでいた子もいつの間にか親と一緒にわいわい考えている。
 もちろん,親の来ていない子もいるが近くの席の別の親が一緒に考えてあげている。
 いつも参観日に来ても廊下にずっといる謎の親もいつの間にか教室に入ってきて,子どもと一緒に考え始めた。
 10分ほどたった後,できた数を聞き,一番多く書けた子に黒板に書いてもらった。(同点だったので2名に書かせる)
 間違えているのもあったのでできていない字もいくつかある。
 他の子に「付け足せる人?」と聞いていき,書かせていった。
 書かせるたびに「おー!」とか「あーっ!」とかの歓声が保護者からあがる。
 結局「門」だけは正解が出なかったので家で調べてくるように指示した。
(ちなみに答えは,丙,氷,方,犬,待,伐,夫,系,朱,血,往,幼,庄,乱,曲,吏,因,閂,季,候,特,旬,任,赤,稚,東,同,刑)

5.中国の漢字を解読する

 もう時間がわずかだったので,用意していたプリントを配布して「お家で家族と一緒に考えていらっしゃい。」とだけ指示して授業を終えた。
 ちなみに配布したプリントには次のようなものが書かれてあった。

 1.電脳 2.電視  3.熱狗 4.滑雪   5.滑冰
 6.冰球 7.七十一 8.減肥 9.機器人 10.機器猫

 一番授業したかった「漢字文化」の授業ができなかったのは私のミスである。
 字謎に時間をかけすぎた。
 もっと問題数を削り,テンポよくすすめていけばよかったのだ。
 
 翌日,「門」に1画付け加える問題や中国の漢字の問題など,半分近い子が家で調べてきたり,兄弟やお父さんと一緒に考えてきたりしたそうだ。
 日記にも何人もの子が授業についてのことや家で調べたこと,家族と考えたことなどを書いてきた。
 保護者も巻き込んでの楽しい授業にはなったかと思う。
 当初の目的は達成できたのでよしとすることにしよう。
 
※上の問題の答え(順に,パソコン,テレビ,ホットドッグ,スキー,スケート,アイスホッケー,セブンイレブン,ダイエッ,ロボット,ドラえもん)


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