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TOSSランドNo: 1115212 更新:2012年12月13日

大造じいさんとガン全発問・全指示・授業記録「第12時 中心人物は誰か」


この時間は、本校で基礎学力向上の公開授業を行った。
そのときに自分の学級を公開したときの授業である。
基礎基本の力をつける1時間単位の学習システムを意識して授業を組み立てた。
以下、実践を述べる。

1、漢字練習 5分(あかねこ漢字スキル使用)

① フラッシュカード 1分
② 新出漢字三つの練習 4分
③ フラッシュカードを使っての確認 1分

①について  授業開始と同時に、フラッシュカードで導入する。

現在練習中のスキルの部分プラス、ずっと前にやったスキルの部分の漢字を読ませる。

「  」「うまい」(「 」には、漢字の読みが入る)

「  」「声が大きい」

「  」「そろってる」

「  」「上手」

フラッシュカードをめくるたび、ほめ言葉を入れながら行う。

②について

指示1:

今日の漢字スキルを出しなさい。

「出しました。」
「速い。速い人はかしこい。」

指示2:

「 」を指で押さえなさい。(「 」には、今日の習う漢字の一つ目)

指示3:

隣の人と確認しなさい。

この授業をしたのは11月。
押さえなさいの「おさ」ぐらいから、「押さえました」の声が返ってくる。
すべて、指で押さえながら、教師の後に読ませる。
本時で学習する三つについて、部首まですべて読ませる。
途中、「ストップ、指で押さえているか確認しなさい。」などと言って、おいこむ。
これをしないと必ず押さえない子がいる。

指示4:

自分たちで読みます。
さん、はいっ。

声をそろえて、教師の読みなしで、読ませる。
10月には、「   、さん、はい。」の指示ですむ。

指示5:

起立。
ものすごい速さでもう一回読んだら、座って、指がき、なぞ りがき、うつしがきをしなさい。
はじめ。

10月には、「起立、はじめ。」
自分クラスでは、次のようにしている。

① 指ががきは、机の上ですること。
② 指がきができるようになったら、念のために空がきを2回できたらなぞりがきをすること。
③ すべて終わったら、プラス1で漢字ノートに書いていること。

三つの漢字をフラッシュカードに書いて、提示。(裏にはよみがな)
「  」「  」「  」
読ませる。

指示6:

ふりがなを提示して。
指、さん、はい。

「イチ、ニイー、サン。」
「上手。念のために。」(カードを表にして)
「イチ、ニイー、サン。」
ここまで、5分で行う。
毎時間、この流れで3つ程度ずつ漢字を練習していく。
時間は、5分。
あかねこ漢字スキルの左のページをするときは、時間を10分とる。
終わった人は、テスト練習として、自分で漢字ノートにテスト練習をして、まるつけまで行うようにしている。

2、 音読

指示7:

起立。
4の場面を微音読で読みます。
ものすごい速さで1回読んで、終わったら座ってもう一度読んでいなさい。
はじめ。

「~さんは、座っても一生懸命に読んでいる。えらい。」
「~君、姿勢がいいなあ。」などと、2回程度のコメントでほかの子もまねをする。

指示8:

一丸読みでいきます。
今の最高の読みで読みなさい。
~くんからどうぞ。

この時間にくるまで、ほとんどの子は10回以上読んでいった。
音読も、このシステムで毎時間取り入れてきた。
声にはりがあり、すらすら読むことができた。
読むごとに、リズムがくずれないように30人全員に一言ずつコメントを入れた。
「上手」「昨日よりすらすら」「うまい」「姿勢がいい」「口の開け方がうまい」「うますぎる」「いい声」「とってもいい声」「すばらしい」「はっきり聞こえる」「声にはりがある」「文句無し」「最高」「すごい」「昨日よりうまい」など、できるだけ一人一人違ったほめ言葉をシャワーをあびせるようにかけていった。

3、 中心人物を検討する

指示9:

問題集の8を指で押さえなさい。

指示10:

読みます。
「中心人物は」さん、はい。

指示11:

「上手」
「念のために、中心人物は、さん、はい。」

指示12:

ノートに問題を書いて、赤で囲みなさい。

指示13:

書き終わった人は、答えを考えていなさい。

教師も板書した。
「できました。」
「書きました。」
「すごい、はやい。先生より速いなんてスピード違反だ。」
この時期になると、書くのも速くなる。
多少、笑わせるようなことを言っても書くときは書く。

指示14:

念のために、問題をもう一度読みます。
中心人物は、さん、はい。

指示15:

起立。
中心人物はだれかノートにずばり書いたら、座りなさい。
座った人は、理由を考えていなさい。

次々と座って、理由を考えていた。
中には、理由を書き始めている子もいた。
全員が座ったのを確認して指名。
1列5名を指名して、大造じいさんと残雪にわかれたので、「その他の考えは、ありませんか。」と聞いたが、いなかった。
人数を確認した。
予備調査では、大造いいさんが18人、残雪が2人、大造じいさんとがんが5人、大造じいさんと残雪が3人、分からないが2人であった。

大造じいさん 11人
残雪       19人

指示16:

理由をノートに書きます。
1つ書けたら、もってらっしゃい。
1つ書けたら、さらに考えてもってらっしゃい。
はじめ。

ノートを持ってきた子全員に、「すごい」「良い考えだ」など、力強くほめて○をつけた。
今だったら「1行10点」などと言って、長く書けるように挑発していく。
全員が、一度は持ってきた。

指示17:

発表してもらいます。
友達の発表を聞いているとき、賛成なら○、反対なら×をつけてメモをしておくようしなさい。
討論するときに役立ちます。

指示18:

先生、指しませんから、自分から立って発表しなさい。
最初に少ない残雪派からいきます。
自信のない人からどうぞ。    

残雪派がとぎれたところで、「もういいですか。」と確認し、大造じいいさん派の発表へ移った。
メモすることは、初めてではないので、最初に○に友達の頭文字を書いて、○×をつけてメモすることとなっている。

残雪派の発表       6人
大造じいさん派の発表 15人

(残雪派)
(A) 中心人物は残雪だと考えます。
    なぜなら、中心人物とは、問題の中心をはっきりさせる人だからです。
    それに、残雪のことが詳しく書いてあるので、残雪だと考えます。

このように、結論→理由の順番で発表させた。
以下、同じであるので、主な理由のみ記載する。

・ この物語で、大造じいさんには何も教わっていないけど、残雪には「仲間の大切さややさしさ」を教わったから。
・ 残雪がよくかかれているから。
・ ガンの英雄よとかかれているから。
・ 残雪は、大造じいさんのガンを助けたから。

(大造じいさん派)
(B)クライマックスのP22前から4行目のところからずっと大造じいさんのせりふだから。

理由は教科書から見つける。

・ 前書きや事件の中にもあるように、この物語は、大造じいさんが残雪をつかまえようとしている話だから。
  それに、P6の前から5行目から7行目に「大造じいさんは、この沼地をかり場にしていたが、~。」と書いてあって、
  残雪ははじめからいたとは限らないから。
・ 大造じいさんは、最初は卑怯な手でやったかもしれないが、最後に「堂々とたたかおう」と変わっているから。
・ 中心人物は、出てくる数と話者がどこにいるかと、気持ちがかいてあるかということが問題だから。
・ 大造じいさんが、いっぱい出てくるから。
・ 大造じいさんは出てくる数が多く、最初からでてくるから。
・ 前書きから大造じいさんは出てくるし、大造じいさんがねらいにくくなったのは、残雪がでてきたからで、
   残雪は最初から出てこないから。
・ 題名の最初が「大造じいさん」だから。また、事件は、大造じいさんのことだから。
・ 大造じいさんがいなかったら、何もはじまらないから。
・ 大造じいさんの気持ちがたくさんかいてあって、話者が一番大造じいさんの中に入っているから。
   残雪の中には、話者が入っている数が少ない。
   だから、大造じいさんが、中心人物だと考える。

意見が途切れたところで、発表をやめさせた。

これから作戦タイムを5分間取ります。

指示19:

席をでて歩いても良いですが、必ずノートを持って歩きなさい。
はじめ。

広辞苑の周りに集まって調べている子、2人で調べる子、一人の子など、様々であるが、ノートにメモを書きながら、調べていた。

指示20:

やめ。座りなさい。

話し合いをはじめます。
~分までの7分間です。
できるだけ、意見をからめるようにしなさい。    

指示21:

自由に立って発表しなさい。
どうぞ。

「7分間」の言葉に、「えー、短い。」の声。
指示終了と同時に、5人が立った。

指示22:

遠慮するのも大切です。
少数派の残雪派からどうぞ。

追加指示となってしまった。
7分間、討論は続いた。

A:B君に意見です。
  大造じいさんがいないと始まらないと言いましたが、残雪がいなくても事件ははじまらないので、理由になっていないと考ます。

B:話は変わりますが、よしみさんに意見です。
  大造じいさん派の人に意見です。
大造じいさんがたくさん出てくるからといって、中心人物とは限りません。

C:潤さんにつけたしで、大造じいさん派の人に意見です。
残雪がいなければ事件ははじまりません。

D:大造じいさん派の人に意見です。
  大造じいいさんの狩の話がはじめに書いてあると言ったけど、残雪がでてきて、狩りの話が始まったので、大造じいさんではないと   思います。

E:あやかさんに意見です。
  ガン狩りの話がでてこなかったら、残雪はでてこないと思います。

観点が、「~がいなければ、話がはじまらない」と、ずれていて、最後にF君が、
F:ガン狩りの話が出てこなかったら話が始まらないといったけど、椋鳩十さんが、いなければ話ははじまらないと思います。

と言ったところで、「話がそれてしまった」との声がおこり、緊張感が薄れた。

G:話は変わりますが、誰に意見かはわからないのですが、大造じいさん派の人に意見です。
  大造じいさんのせりふの数は多いのはそうですが、残雪は出てくる数は多いので、せりふが多くても同じだと思います。

H:Gさんに意見です。
  確かに残雪が数多く出てくるというのはそうですが、残雪の動きはでていて、残雪の気持ちはあまり出ていないので残雪が中心人物  だとは限りません。

説明1:

討論では、今のように言い切るのは大切です。

I:残雪にはやさしさと勇気があって、大造じいさんは卑怯な手で残雪をつかまえようとしましたが、残雪ではないと考えます。

J:Iさんに意見ですけど、大造しいさんは卑怯な手で残雪をつかまえようとしたと言いましたが、大造じいさんは、狩人なんだから卑怯な  手を使ってでも狩をしなくてはいけないと思います。

I:今のJさんについてです。
 大造じいさんは最後に「また堂々と闘おう」と言っているので、大造じいさんではないと考えます。

K:Iに意見ですが、さっきあずみさんが言った意見で、確かに残雪は一つ「思い」が書いてあるけど、大造じいさんの思いの方が多く書   いてあります。

L:残雪派の人に意見です。
  中心人物は、クライマックスで心ががらっと変わるはずなのに、残雪の気持ちはあまりでないし、気持ちも変わっていないから中心人   物ではないと考えます。

F:A君に意見ですが、それはクライマックスのときに中心人物ががらっと変わる人が中心人物とは限らないと思います。

ここで時間。
次の時間も続けることを伝えて、授業終了と同時に「起立、さようなら。」で授業を終えた。

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