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TOSSランドNo: 1244048 更新:2012年12月13日

絵の具を大事に無駄なく使わせる


法則化シリーズ/図工/絵の具

絵の具を大事に無駄なく使わせる

                  福島法則化アンバランス TOSS会津 薄井 健文

これは永井高志氏の実践「絵の具を大事に無駄なく使わせる」の紹介である。

出典 : 第12期教育技術の法則化 125 図工ー細かな指導技術で楽しい授業づくり 

水彩絵の具の色数は、12色程度が多い。あまり多すぎると、
子どもたちは混色という水彩絵の具のよさを生かそうとしないし、
対象の色と水彩絵の具の色を、あたかも1対1の対応のように使うからである。

絵の具をチューブからパレットに出させる時、次のように指示する。

指示1:

自分の絵を描くのに、使うと思われる絵の具をすべて
パレットの「へや」
(パレットの小さい区切りの部分。以下「へや」と呼ぶ)に出しなさい。

指示2:

絵の具箱に収められている順番に、パレットの「へや」に出しなさい。

指示3:

絵の具は、「アサガオのたね2粒分」くらい「へや」に出しなさい。

単一色ならば、もし色で書いている途中で絵の具がなくなっても、
またチューブから出して、水の量さえ気をつければ同じ色が得られる。

子どもたちには「色で描く」と指示する。
「色をぬる」とは指示しない。
「色をぬる」というイメージは、画面を濃淡なく色で埋めるというイメージであり、
それでは、水彩絵の具の良さが生かされないからである。

指示4:

絵の具のチューブの口に、絵の具がついていないように、ぼろぞうきん等でふき取りなさい。

チューブの口の「ネジ」の部分の溝に入り込んでしまった絵の具は、
筆に水を含ませて、その筆で絵の具を溶くようにしてから、
ぼろぞうきん等でふきなさい。(教師示範)

Dscf09781

「ネジ」の部分の溝に絵の具が入り込んだままふたをすると、
絵の具が乾いて接着剤のような役目をして、
次に使うとき、ふたが開けられないということになる。

それを無理にあけようとして、チューブをねじ切ってしまった子を何人も見てきた。
チューブの口をきれいにふき取っておくようにさせることは重要な指導である。

水彩絵の具は、はじめは、明るい色で淡く描かせて、しだいに描き重ねて、
その結果濃くなると、水彩絵の具の効果が生かせる。
が、慣れないうちはいきなり濃い色で描いてしまう。

それで、子どもは、その絵は失敗したということにしてしまう。
濃く描いてしまったり、思った色でなかったりした場合、次のように指導する。

指示5:

筆にたっぷり水を含ませなさい。
その筆で、画用紙に書いた絵の具を溶くようにしなさい。
決して、筆でゴシゴシとこすってはいけません。
やさしく絵の具を溶くように筆を動かしなさい。
きれいな布で、絵の具と水を吸い取るようにしなさい。(教師が示範する)
これを「水洗い」と名付けました。

描いている最中、絵の具を机上や床に落としてしまう子どもがいる。
その絵の具が水を含んでいて、さらさらの状態ならば、ぼろぞうきんでふき取れる。
しかし、チューブから直接落ちたような水気の少ない絵の具を、
ぼろぞうきんで拭き取るとなるとむずかしい上、机上や床をさらに汚すこともある。

指示6:

乾いた8号くらいの丸筆で、絵の具をすくうように拾い取りなさい。

これで、大部分の絵の具は取れてしまう。
もちろん汚れていない絵の具なので、そのまま使わせる。
机上や床には、まだ少量のすくい取れなかった絵の具が残っている。

指示7:

筆に水をたっぷり含ませて、その筆で絵の具を溶きなさい。
ぼろ布で、溶いた絵の具を拭き取りなさい。

これで、机上や床は完全にきれいになる。

子どもたちは、頭髪や陰を表現するのに黒色を使う。
それらは、黒色だと思い込んでいる。

説明1:

黒色は、絵の具の中で一番強い色です。どんな色も黒色には勝てません。
例えば、画用紙に赤色で描いて、乾いてからその上から黒色で描けば、
黒色になってしまうでしょう。
黒色は、トランプでいえば「ジョーカー」と同じなのです。
最後の切り札なのです。
最後の切り札なのだから、それはめったに使わないのです。
1つの絵を描くのに、黒色は1回使うか使わないかくらいなのです。

子どもたちは、「それでは、頭髪や陰はいったいどうするんだ」と
いわんばかりの顔をする。
頭髪や陰を、よく見るように指示する。
「本当に真っ黒ですか」と問うと、
子どもたちは、「違います」「茶色の濃い色です」というように、
色の違いに気づく。

説明2:

混色したり、色を重ねたりして描くと、黒色に近いけれど、黒色よりもっと
頭髪や陰に近い色で描けます。

このようにして、子どもたちは、混色したり色を重ねたりして描くようになり、
黒色を使う回数は、グッと少なくなる。


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