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TOSSランドNo: 1111028 更新:2013年10月21日

金子みすゞ「お日さん雨さん」の授業


授業が始まる前の休み時間に、金子みすゞ作「お日さん 雨さん」(「明るい方へ」p56-57 JULA出版局)の詩を黒板に書く。

授業開始のチャイムが鳴り終わると、同時に言う。

指示1:

みんなで読みましょう。

音読集で練習しているのでスラスラ読める。だが、スピードが遅い。少し早めにリズムよく数回読ませる。

発問1:

この詩の中に人がでています。それは誰ですか。

 まず、「金子みすゞ」という意見が出る。
「それは、この詩を作った人です。これ以外に。」と教師が言う。
 すると、「お日さん」という意見が出る。「さん」がついているから、人だというのである。
 これには、すぐに反対意見が出る。「お日さん」というのは太陽のことだ、というのである。太陽は人ではないことを確認する。
 次に、「わたし」という意見が出る。どこに書いてあるかを前に出て指させる。
 赤チョークで「わたし」を囲みながら、「ここに『わたし』が隠れているね。」と言う。
 次に子ども達に言う。

発問2:

わたしは何をしていますか。

指示2:

ノートに絵で描きなさい。

机間巡視をする。そして、早く描けた子には色もつけさせる。
 しばらくして、「先生も描いてみよう」と言って、①のような絵を黒板に描く。すると、子どもから「違う!」という声がする。
「これでいいよ。」と教師が言うと、ますます「違う」と言う声が大きくなる。
「どこが違うんだ?」と聞くと、「わたしは寝ている」と言う。
「どこにその証拠がある?」と言うと、子どもが言う。
「ねころんでと書いてある。」
「そうか、ねているのか。じゃあ、直そう」と言って、①の絵を消し、②を描く。
 再び「違う」「だめ」の声が挙がる。
「寝ているからいいんだよ」と言うと、「上を向かなければいけない」「空をみるのによいようにと書いてある」と言う。
「そうか、上を向いているんだ。じゃあ、直そう。」
 そう言って、③に直す。すると、また抗議の声。
「地面じゃない!」「芝草の上に寝ているの!」
「地面じゃないのか。ところで、芝草って何?」
「芝生のこと」
「私は芝生の上に寝ているんだ」そう言って、④の絵に直す。これで、子どもは納得する。

Image1

 次に子ども達に言う。

発問3:

わたしはどんなことを考えていますか。

指示3:

ノートに書いて、持っておいで。

 しばらくすると、子ども達が次々にノートを持ってくる。持ってきた子には、「なるほど」と言いながら、全て認める。
 列が途切れたところで言う。
「では発表してもらいましょう」
 子どもからは次のような意見が出る。

 ① きもちいいなあ。
 ② そらのうえにのりたいなあ。
 ③ いいそらだな。
 ④ はれてよかったな。
 ⑤ おかあさんもいっしょにきたらいいな。
 ⑥ きれいなそらだな。
 ⑦ ねごこちいいな。
 ⑧ すずしいな。
 ⑨ そよかぜがいいな。

 全ての意見が出たところで、どの意見に賛成するか挙手させる。どの子もどれかに手を挙げる。それを確認して、子ども達の意見を指しながらきっぱり言う。
「わたしは、こんなことを考えていません」
 子どもから「えっー」という声が挙がる。
「読んでみます」と言って、もう一度、板書の詩を教師が読む。

発問4:

わたしは、誰のことを考えていますか。

子ども達、「雨さん」「お日さん」であることに気づく。教師、「雨さん」「お日さん」を赤チョークで囲む。

発問5:

 わたしは、雨さん、お日さんにどんなことが言いたいのでしょう。

子どもからは次のような意見が出る。
  ・ありがとう
  ・やさしいなあ
  ・かんしゃ
 金子みすゞの感性について子ども達に次のように言う。
「みんなは、草に寝ころんだ時、お日さんや雨さんのことを考えたことがありますか。先生はありませんでした。でも、金子みすゞさんはお日さんや雨さんのことを考えられる人なのですね。」

 最後に授業の作文(感想)を書かせる。作文指導用黒板に、下のような書き出しを示し、まずそれを視写させる。その続きを自分で書かせるのである。

 お日さん、あめさんのべんきょうをしました。ぼくは、

書き終わった子から提出させ、休憩させる。

 子どもの作文を示す。

◆お日さん、あめさんのべんきょうをしました。わたしは、お日さんと、あめさんもやさしいけど、かねこさんも、やさしいなとおもいました。わたしもお日さんと、あめさんのことをこんど、あめや、はれたときに、お日さんとあめさんのことをかんがえようと、おもいます。

◆お日さん、あめさんのべんきょうをしました。ぼくは、お日さんと、あめさんにかんしゃしないといけないとおもいました。ぼくは、ほかのひとにもそんなことをしてあげたいとおもいました。ぼくもそんなことがあったらいいなあとおもいました。ぼくは、やってもらったりしてあげたいとおもいました。

 この授業の最もよくないところは、発問5である。「くれました」に注目させたかったのだが、うまくいかなかった。今後の課題である。


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