荒れの11月。
わが学級も女子に不穏な空気が漂い始めている。
そんな中の「やまなし」第13時。
「死・恐怖を表す色は青か黒か」である。
黒・・・16名、青・・・6名(2名欠席)で討論スタート。
「青」派の意見の中心は、
物の対比で「かわせみ⇔やまなし」と考えた。
従って、「かわせみ」=「青」=「死・恐怖」だから。
ということだった。
「黒」派の意見の中心は、
「黒」は「かわせみのくちばし」を示している。
「くちばし」が魚を殺しているから「黒」が「死・恐怖」を表している。
ということだ。
討論では、
「青が死・恐怖だったら、幻灯まで死・恐怖ということになり、この物語自体が死・恐怖の物語となってしまう。」
「やまなしはまさに死・恐怖を描いた作品なんだ。」
「青(かわせみ)が殺しているのではない。黒(くちばし)が殺している。」
「くちばしで殺したとは書いていない。」
「最後の<かにの影法師>も死・恐怖を表しているのか?」
という討論になった。
最終的には誰も意見を変えなかった。
しかし、討論は盛り上がった。
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