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TOSSランドNo: 1145165 更新:2013年10月11日

最新環境教育・日本企業の温暖化対策を授業する(3)


指示1:

今から40年ほど前、製紙工場が数多く立ち並んだ静岡県富士市の写真です。
2つの写真を見て、わかったこと、気がついたこと、思ったことを書きなさい。

資料の出典は、富士市HPである。
写真1では、製紙工場から出る茶褐色の廃液が見える。写真2では、工場の煙突から真っ白い煙が出ている。有害物質を処理することなく排出したのでトタン屋根が溶けている。

発問1:

2つの写真から連想される言葉は何ですか。漢字2文字で答えなさい。

正解は「公害」である。

指示2:

現在の静岡県富士市の写真を見て、わかったこと、気がついたこと、思ったことを書きなさい。

資料の出典は、富士市HPである。
きれいな青空が広がり、遠くは富士山が見える。工場の煙突から出ている煙は水蒸気である。有害な硫黄酸化物・窒素酸化物は駆除されている。きれいな海と空を取り戻すため、製紙工場は多額の費用をかけて公害対策を実施した。
公害問題を解決する努力が、世界一エネルギー効率の良い生産技術につながった。

日本における紙需要はGDP(国内総生産)とほぼ同じようなペースで伸びている。情報化の流れとともに、新しいOA用紙も続々と誕生している。 製紙産業は「エネルギーの多消費型産業」といわれる。新聞1部につき、200mlの石油が使われている。

発問2:

紙1トンを生産するのに必要なエネルギーは増えていると思いますか、減っていると思いますか。

正解は「減っている」である。
1970年代以降、製紙業界では公害問題の解決に取り組むとともに、省資源・循環型の設備・システムを導入することでエネルギーの節約を推進した。2002年の実績では、紙・板紙を1トンつくるのに必要なエネルギーは1990年に比べて6.6%削減された。重油や石炭などのエネルギーを減らすことは、地球温暖化で問題になっている二酸化炭素の発生を抑制することになる。
「エネルギー原単位」減少に貢献したのが、黒液(リグニン)である。黒液は水を汚染し、悪臭の原因となる物質だったが、これを資源に活用する技術を開発した。

__________2013-09-07_10.55.57

発問3:

黒液を何に使って、二酸化炭素削減に成功したのでしょうか。

正解は「発電」である。
製紙業界は、木材からできた黒液を燃料に発電し、全エネルギーの約30%をまかなっている。これを、「バイオマス・エネルギー」という。
2004年、北越製紙新潟工場に完成のバイオマス発電ボイラーは日本最大の施設となる。黒液固形分処理量は国内最大の2900t/日、発電出力は8万5000kw。稼働後は新潟工場の発電用重油を約35%(タンカー1隻分)削減、二酸化炭素排出量も年間7万2000t削減が可能となる。
リグニンは可能性を秘めている。その研究の第一人者が三重大学教授の舩岡正光氏である。

発問4:

舩岡氏の夢を語った言葉です。空欄に入る言葉(漢字二文字)を予想しなさい。
《夢は、全ての素材が完全に(  )するシステムを築くこと》

正解は「循環」である。
バイオマスは素材としても注目されている。リグニンから抽出したリグノフェノールを用いると、再生木材と呼ばれる固い板を作ることができる。再生木材は土の中に埋めれば微生物が分解する生分解性物質である。
再生木材のもう1つのメリットは、プラスチック並みに自由に成形ができる点にある。プラスチックに代わり木製のペットボトルが誕生するかも知れない。


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