TOSSランド

コンテンツ登録数
(2019/04/24 現在)

21596
TOSS子どもランド TOSSオリジナル教材 TOSS動画ランド TOSSメディア TOSS-SNS TOSS公式(オフィシャル)サイト
TOSS子どもランド
TOSSランドアーカイブ
TOSSランドNo: 2140040 更新:2013年10月08日

「世界の中の日本」のエネルギー


Ⅰ.授業の要点

第4回エネルギー教育シンポジウムでの斎藤建樹氏の資料に習い次のようにした。

① エネルギー資源は枯渇寸前であり,資源を持たない日本は国家存亡の危機に立たされていること。
② COP3(地球温暖化防止京都会議)の二酸化炭素等温室効果ガス排出量の削減目標実現のためには現状では不可能に近いこと。
③ ①②のエネルギー問題を解決するには,現在のところ原子力発電に頼るしかないこと。
④ 今後,日本がどのような道を選ぶかは,あなたたち子供にかかっていること。

Ⅱ.授業で使う資料(サイト)

これらの資料をすぐに取り出せるように,あらかじめブラウザ内のお気に入りサイトに登録しておくか,これらのサイトのリンク集ページを作成しておく。

Ⅲ.授業プラン

1.インターネットで「夜の地球」の画像を開く

Astro Photo Clubより(http://www.asahi-net.or.jp/~nr8y-ktu/biseityou/night.htm)

黒板にもポスターを貼る。

発問1:

これは「宇宙から見た夜の地球」です。白く写っているのは何でしょう?
ノートに書きなさい。

・町の明かり  ・オーロラ  ・油井の火  ・焼き畑  ・漁り火

発問2:

日本を指で押さえなさい。
日本列島全体が白く見えますね。たくさんの明かりを使っているのです。
要するに電気ですね。
理科でゼネコン(手回し発電機)を使って実験しましたが,少しの電気なら皆さんでも作れます。
たくさんの電気を一度に作るところを発電所と言いますが,発電所にはいくつかの種類があります。
知っているだけノートに書きなさい。

・火力発電  ・原子力発電  ・水力発電

発問3:

それぞれの発電の原料を言いなさい。

・火力・・・石油,石炭,LNG(天然ガス)  ・水力・・・水・原子力・・・ウラン

発問4:

火力は石油,石炭,天然ガスを燃やして水蒸気の力でタービンを回し発電します。
水力は流れ落ちる水の力でタービンを回して発電します。
原子力はウランの核分裂で発生する熱で水蒸気を作り,その水蒸気の力でタービンを回して発電します。
ですから,どの発電方法もゼネコンと同じ原理なのです。

2.「主要国のエネルギー源」のサイトを開く

エネルギーのページより

指示1:

このグラフからわかるように,日本のエネルギー源の半分以上が石油です。
今からこの石油について考えます。石油はほぼ100%を輸入しています。
次のページを開いてください。

3.「日本の石油の国別輸入比率」のサイトを開く

エネルギーのページより

発問5:

円グラフの緑で表されたところが中東の国です。「夜の地球」の中でひときわ明るく輝いているところです。
アラブ首長国連邦からその他までで,合計81%にもなります。
この中東の国々は,どのような特徴があるのでしょうか。
「世界の国々-アジア」のサイトを開いて,それぞれに調べて御覧なさい。
時間は5分です。

4.「世界の国々-アジア」のサイトを開く

 世界地図を作ろうより

画面上の国名をクリックすると「国旗・一般・自然・経済」の4点で国情を見ることができる。

・砂漠が多い。  ・ほとんど石油収入に頼っている。

発問6:

このように,日本が80%以上の石油を輸入している国々は,石油を主な収入源にしているのですね。
さて,この石油ですが,限りある資源ですからやがてはなくなってしまいます。
あとどれぐらいでなくなると思いますか? 予想してください。

・10年ぐらい  ・50年ぐらい  ・100年ぐらい  ・500年ぐらい

5.「世界のエネルギー資源の可採年数」のサイトを開く

関西電力より

発問7:

ここにあるように,あと45年です。
少し古い資料ですから,実際には,あと40年ほどで石油がなくなってしまうのです。
ですが,考えてみてください。
ほとんど石油収入だけに頼っている中東の国々が,40年先まで,今と同じように日本に石油を売ってくれるでしょうか?
今と同じぐらいの値段で,同じぐらいの量を売ってくれるでしょうか?

・絶対売ってくれない。

発問8:

それならどうやって電気を作りますか?
天然ガスを使いますか? それでもあと60年ほどです。石炭ですか?
今と同じ程度の使い方だと230年持ちますが,石炭だけになると今の5倍の量使うことになりますよ。
だから,50年ほどしか持ちません。
おまけに,石油同様,天然ガスも石炭もほぼ100%輸入に頼っているのです。

・新エネルギー(太陽エネルギーなど)  ・省エネ

説明1:

他にも困ったことがあります。

6.「温室効果の概念図・温暖化への温室効果ガスの寄与率」のサイトを開く

エネルギーのページより

発問9:

このように地球が温暖化すると困ったことが起こるのです。
その原因の多くは二酸化炭素なのです。
火力発電所や自動車からは多くの二酸化炭素が出ますよね。
それで,今から約2年前,世界中の国の代表が京都に集まって,二酸化炭素を減らそうと言う会議をしました。
「地球温暖化防止会議」といいます。
その時、日本は2008年から2012年までに今の何%ぐらいの二酸化炭素CO2を出すのを減らすと約束したでしょう。

・90%ぐらい  ・70%ぐらい  ・60%ぐらい  ・50%ぐらい

7.「本当にできるのかな、6%のCO2削減」(谷和樹氏のホームページ)を開く

6%CO2を減らすためのシュミレーション
 ・自動車に乗るのを30%減らす。自動車に一人で乗ってはいけないことにする。
 ・トラックの荷物を5%増やす。
 ・全部のビルを省エネ型に改築する。莫大なお金がかかる。
 ・電気毛布・洗濯機・掃除機・レンジ・乾燥機・カーペット・エアコンなどの使用を全部半分にする。もちろん法律で禁止する。電気料金はあがる。
 ・家庭での冷房を半分にする。
 ・すべての住宅を省エネ型に改築する。
 ・工場で使われているエネルギーを今の半分にする。
 ・太陽光発電を増やす。
  →ソーラーパネルを日本中すべての建物につけても,約3%しか賄えない。
 ・風力発電を増やし,火力発電を減らす。
 ・原子力発電を今の2倍(51基→102基)にする。新しく作るのに30年かかる。

説明2:

このように見てくると,太陽光発電も含め,あらゆる発電方法が使えない,または効果があまりないと言うことになります。
でも,もう一度,「世界のエネルギー資源の可採年数」の資料を見てください。

8.「世界のエネルギー資源の可採年数」のサイトを開く

説明3:

そこには,「ウラン→プルトニウム利用により数倍から数十倍」と書いてあります。
実は,ウランは手を加えれば,半永久的に再利用できる資源なのです。
しかも,原子力発電は二酸化炭素を出さないのです。
皆さんが大人になったころには,エネルギー問題はさらに深刻なものになっていることでしょう。
それを解決していくのは,皆さん自身です。
原子力発電がより安全なものになるように知恵を絞ること,新しいエネルギーを作り出す努力をすること,そうして,素晴らしい未来を作っていきましょう。
これで終わります。

Ⅳ.子供の感想

※ 全て仮名です

① 高村美鈴
 私はどんどん石油がなくなっていくと,資源がなくなっていく。そうなったら,大変なことになる。最初の方は原子力発電に任せておけばいいかもしれない。でも,原子力発電に任せていたら,いろいろな問題が起こったりするかも知れないから,今のうちに,何か別の発電方法を見つけたり,今からできるだけ石油を使いすぐないように考え,努力することが大切だと思う。

② 池内雅美
 先生が言ったように,原子力発電所を使って,もっと,安全によりよく使えるように開発したらいいと思います。原子力から新しい発電所を考えて,生活していきたい。また,風力,波力発電を少しずつでいいから増やしていく。

③ 石田達郎
 まず,プルトニウムを利用して,2000年もたせて,その間に生まれる人々の頭脳に任せる。当然自分たちも何をしていいか考える。新しい資源を見つけたり,ちがう発電方法を有効に使うなど。

④ 後藤由布子
 省エネをやっていって,エネルギー資源を大切にしていくのが大切だと思う。いろんな方法で節約していく。将来のことをいろいろと考えて活動していく方がいい。本当は,もっと前からエネルギーを節約しないとだめだったんじゃないかな。少しでも,省エネをしていったら40年後には,なにもやらないよりいいんじゃないかな。

※ 旧TOSSランド登録者  TOSS大和 澤田好男氏。


0回すごい!ボタンが押されました

コメント

※コメントを書き込むためには、ログインをお願いします。
New TOSSランド