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TOSSランドNo: 6017797 更新:2012年12月09日

「形(菊池寛)」で構成の反復を指導する


この文章は、「形」(つまり、各自が身につけるもの)が繰り返し出てくる。
具体的には、「猩々緋(の鎧)」と「唐冠(のかぶと)」を身につけている時には、主人公・新兵衛も若い士も強さを発揮する。
一方で、それらを身につけなかった新兵衛には、敵も十二分の力を発揮し、突き負けそうになるのである。

松藤司氏は「大造じいさんとガン」(※1)の授業において、「作戦」・「準備したもの」・「その結果」・「大造じいさんの反応」を表にまとめさせている。
これは、「大造じいさんとガン」が「作戦」の繰り返しで構成されているからであろう。
「形」も同様に授業できると考え、表にまとめさせる指導を構想追試した。

単元の構成(全9時間)単元の指導計画

第1時 音読
第2時 設定の確認・事件分け・要約
第3時 構成の反復(本時)
第4時 クライマックス・主題

本時の前に、事件を以下のように分け、要約してある。
事件1 始め(摂津半国の…)~211頁中段7行目
事件2 211頁中段8行目(こうして、…)~212頁上段4行目
事件3 212頁上段5行目(その明くる日…)~212頁下段15行目
事件4 212頁下段16行目(彼は、二番槍…)~終わり

事件1 敵にとって驚異である新兵衛。
事件2 若い士の頼みを聞く新兵衛。
事件3 自分の形に誇りを持つ新兵衛。
事件4 自分の形を貸したことを後悔する新兵衛。
授業の展開
(【 】は本文からの引用を示す。)

指示1:

指示1 黒板と同じ表を、ノートに写します。

縦を4段に分けた表を作らせる。
一番右に、「事件」「誰の形」「どんな形」「敵の反応」と書き込ませる。
全員がTOSSノートを使っていれば、マス目の配分は次のようになる。

1段目「事件」(1マス)
2段目「誰の形」(3マス)
3段目「どんな形」(3マス)
4段目「敵の反応」(9マス)

このようなノートができている状態である。

Note1

表への書きこみ方を示すために、事件1についてだけ全員で扱う。

発問1:

事件1。「形」を身につけているのは、誰ですか。(新兵衛)

発問2:

どんな「形」を身につけていますか。2つ書きます。漢字三字と二字です。(猩々緋と唐冠)

発問3:

敵はどんな反応でしたか。
板書 【  】に感じる 
漢字二字で抜き出します。(脅威)

単純な抜き出しなので、テンポ良く進める。
また、答えを1つに確定するため、字数も指定してある。

説明1:

事件2には、敵が出てきません。よって、この表では扱いません。

指示2:

事件3と事件4について、同じように書き込みます。

事件3の「誰の」を書けていない生徒もいた。
まだ、何を書けばよいのかイメージがつかなかったらしい。
完全に一人の力でやらせるのでなく、近くと相談しながらやらせた方が確実に進む。

5分程度の時間をとって、答え合わせ。
結局、このようなノートになる。

Note2

発問4:

何か気づくことはありませんか。隣の人に発表します。

要は、「形」によって敵の反応が変わっているということを表から読み取らせたいのだが、「重要なのは人ですか、形ですか」など、逐一的な問い方は避け、あくまで生徒の言葉で語らせる。
「新兵衛が強いのではなかった」「形の問題が大きい」など、「形」に着目した考えが必ず出てくる。
とは言え、いきなり自分の考えを全員の前で発表するのはハードルが高いので、まずは隣の人に話させ、他の生徒もほぼ同じ考えを持っていることで安心させる。

説明2:

説明2 今気づいたことをもとにして、次の時間は、主題を検討します。

参考
※1 松藤司「5年国語『大造じいさんとガン』授業展開法」(TOSSランドナンバー 1115007)

使用教科書
東京書籍「新編 新しい国語2」


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