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TOSSランドNo: 1006159 更新:2013年09月09日

うっとりするノート指導のポイント7か条


教師が何も指導しなければ,子どものノートが「うっとり」するほど美しいノートになることはない。指導した分,その成果が目に見えて表れる。算数のノート指導のポイントを,ノート指導の7か条(向山型算数教え方教室2009年5月号 特集)をもとに述べる。

ノート指導の7か条とは,次のことである。

第1条 ノートと鉛筆を選ぶ
第2条   美しいノートのイメージをもたせる
第3条 日付・ページ・問題番号を書かせる
第4条   大きくくっきりていねいに書かせる
第5条   ミニ定規で線を引かせる
第6条 余白はゆったり「指2本分」
第7条 消しゴムは使わせない

『向山型算数教え方教室2009年5月号 特集』 より

第1条 ノートと鉛筆を選ぶ

ノートはTOSSノートがよい。採択できない場合は,マス目のノートを使わせる。
 鉛筆は2B以上。シャーペン・赤ペンは使わせない。そのための趣意説明もする。
例えば,
「赤ペンだと薄く色を塗ることができない,にじんでしまう,ミニ定規で線を引くと汚れる」などのデメリットを話す。
 ちなみに,赤鉛筆は「三菱鉛筆 カラーペンシル2351」がおすすめだ。折れにくく,滑らかに書ける。

第2条 美しいノートのイメージをもたせる

① 昨年度の「美しいノート」を紹介する

 新年度4月。子どもがやる気に満ち溢れている黄金の3日間に実物のノートを見せながら,次の話をする。

「去年の先生のクラスの子のノートです。とっても丁寧で見やすい,美しいノートでしょう?この子は初め,算数は得意じゃないと話していました。でも,1年間,ノートだけは丁寧に先生の言うように書いていました。すると,この子は,『算数大好き!得意!』と言うまでに力を付けたのです。算数の成績もぐんとUPしました。」

このような話を,実物のノートを数冊見せながら紹介する。実物を見せる効果絶大だ。この後ノートスキルを行うと,一層丁寧にノートスキルに取り組むことができる。

② 「向山型算数ノートスキル」を活用する

学期に1・2度,ノートスキルに取り組ませ,丁寧に書き,ほめられる体験をさせる。
ノートスキルは,普段から目に触れるノートの表紙裏に貼らせておくとよい。

③ よいノートを個別に取り上げてほめる

授業中,度々ノートが丁寧な子どもを取り上げて
「A君のノート,数字がとても丁寧!」「丸の付け方がきれい」「行が空いていて見やすい」等,名前を挙げて紹介する。
 美しいノートを保つ秘訣である。教師が,ほめる視点をたくさんもっておきたい。

P107035411

【↑ノートの表紙裏に貼ったノートスキル】【↑実際に児童が書いたノート】

④ ノートチェックは厳しく!

ノートチェックの際,指示通りでなければ,妥協せず,笑顔で「やり直し❤」と告げる。

第3条 日付・ページ・問題番号を書かせる

 日付・ページ・問題番号を、休み時間や授業の初めに書かせる。メリットは、次の3点である。

① どのページに何が書いてあるのか明確
② 単元末の教科書チェックがやりやすい
③ 授業の初めにやることが明確で安定する

ノートの初めに、日付と赤鉛筆で囲ったページ数を書いておくと、いつ・どこを勉強したのかが自分で分かる。単元末・学期末に教科書チェックを行う際にも、この日付・ページ・問題番号が書いてあると、答え合わせを自分でできる。大変便利である。また、保護者にも、今どこを勉強しているのか分かりやすくなる。
毎日続けていると,休み時間中に、
「先生,今日は○ページですよね?」
とノートに日付・ページを書きこみ,授業を心待ちにする子どもも増える。このような子どもを「すごいね!準備が早い!」「やる気満々だね、先生うれしいな」と笑顔でどんどんほめるとよい。
また、学級では、休み時間中に準備をした子に、ページ数の隣にスタンプを押してあげている。たったこれだけのことで、算数が楽しみになるなら…と続けている。子どもには好評である。(励みになるらしい)
発達障がいの子どもにも有効である。授業開始が、ノート指導から始まることが分かっているので、安心して取り組むことができる。

第4条 大きくくっきり丁寧に書かせる

「大きく・くっきり」については、その子の筆圧・文字の癖などがあるので、すぐには改善されない。でも、あきらめてはいけない。
 「マス目いっぱいに文字を書きなさい」「○○君、とっても濃くていい字だね!」など、根気よく指導し続ける。

 一方、「丁寧さ」は改善しやすい。丁寧に書けない子どもは、どうしたら丁寧に書けるのかが分からないことが多い。
そこで、授業中に、文字・数字・○のつけ方花丸の描き方などを指導する。例えば、

◆○は、どこからかいたか分からないような閉じた丸を書きます。○がきれいだとノートがきれいに見えます。
◆×はミニ定規で。美しい×をつけなさい。
◆花丸は控えめに小さく書きなさい。(実際に黒板に書いて見せる)

後は、丁寧に書けたときに、ほめまくるに尽きる。

 余談であるが、4月初めの保護者会で、ノート指導について保護者にも理解を求める。
 算数のノートがきれいに書ける力は、算数ができるようになるためには欠かせないことを話すのである。(マス目に沿って書くことで、位取りがきちんとできるようになる・計算ミスが減るという話をする)
 また、時々ノートを見て、子どもをほめてあげて欲しいというお願いすることも有効である。
 ノートをたくさん使って勉強を教えてくれる教師を非難する親に、今まで私は出会ったことがない。
自信をもって指導したい。

第5条 ミニ定規で線を引かせる

ミニ定規を使わせるだけで,見違えるほどノートが美しくなる。しかし,いくら「定規を使いなさい」と声をかけたところで,なかなか進んで使えるようにはならない。
 趣意説明が必要である。例えば次のような話をする。

「定規を毎回使うのは,面倒でしょう。最初はみんなそうなのです。
定規を使わない方が,計算が速いと思うかもしれません。でも,算数の問題は速さではなく,正確さです。速さばかり求めて雑にやるとミスをたくさんします。急いで計算ミスをしたことがある人?
時間はかかるけれども,定規を使ってしっかりかいた方が,うっかりミスも減り,テストの得点もアップするのです。」

このような趣意説明に加えて,「つめ」を行うことも必要である。例えば・・・

●定規を使っている子ども(使おうとしている子)を見付け,ほめる。
●定規を使ってきれいにノートが書けている実物ノートを紹介する。
●ノートに個別評定(A・B・C等)を入れる。子どもがノートを見せに来たときに,「定規をきちんと使っている!Aです」など,周りの子どもにも聞こえるように言う。

このような小さなことを,普段から根気よく続けていく。

第6条 余白はゆったり指2本分

特に計算の単元のときには,計算と計算の間をゆったり空けることがミスを防ぐ上で大切である。
 子どもにどのようなノートの書き方をしてほしいかを,教師がイメージできていなければ指導もうまくいかない。
 補助計算をどこに書かせるか,そのために,何行空ければ見やすくなるのか,横は何ます空けるのかなど,実際にノートに書いてみるのがベストである。特に1学期は,授業中に

教師  : 一行空き   
子ども : 一行空き
教師  : 一ます空き  
子ども : 一ます空き

と復唱させるようにしている。
 続けていくうちに,「先生,『一行空き』しますか?」と,子どもがこだわるようになる。こうなったらしめたものである。
あとは,
「すごい!言われなくても考えていたんだね。そういう人は勉強ができるようになる!」
周りに聞こえるようにほめればよい。

第7条 消しゴムは使わせない

 何があっても消しゴムを使ってはいけないということではない。
 計算ミスをしたときや自分の考えをノートに書いたときに、間違った解答を消さないで残しておくことで、同じミスをしないことが大切なのである。
 ここでも趣意説明が必要である。例えば、次のように話す。

「×がつくのが嫌だなと思う人がいるかもしれません。でも,きちんと×をつけて,間違えたという記録を残しておけば,人間は同じ間違いをしないようになります。大事な記録を消してしまうと,何度でも同じ間違いをするものなのです。」

さらに「つめ」を行う。「ほめる」ことである。

●ノートに×をつけて、やり直しをしている子どもを取り上げて、
  「このように、×をきちんとつけられる子が、お勉強ができるようになるのです」とほめる。
● 「きれいな×がついたね。これでまた賢くなっちゃいましたね」
  と笑顔で声をかける。

以上、7か条を押さえ、どの子どもにもうっとりノートを作る力を付けていきたい。

 《参   考》 『向山型算数教え方教室』(明治図書,2009年5月)    


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