①なかまづくりをすること
②数えること
③数をかたまりでとらえること
典型的な、間違った扱い方が、次のようなものである。上の三つをごちゃ混ぜに提示して、何も意識させられない。
教師「きりんさんは、何頭いるかな?」
児童「2頭です」
教師「うさぎさんは、何羽いるかな?」
児童「7羽です」
指示1:
きりんさん(例)を、指で押さえてごらん。
発問1:
これだよね。(一つだけを強調して) これ、これがきりんだよね。(それだけだと強調して。)
「これも、きりんだよ」といった児童の発言を取り上げて、「そうなの!ほんとだね。かしこいな。」「○○さんと同じ考えの人?」とほめる。
説明1:
たくさん、きりんがいますね。これを、なかまといいます。
発問2:
ほかに、どんななかまがいますか。
うさぎ・とり・木・花など、教科書によりいろいろある。
子どもたちでなかまわけをさせていると、どうなかまに入るのか迷うものが出てくる。
発問3:
これは、どのなかまに入るの?
その理由を言わせることにより、なかまわけのロジックによって、なかまは変わることに気づかせる。
特に、花は、色や形でわけることもできれば、「花」として全部ひとまとめにもできる。
また、1つしかない物も「なかま」とできることも扱う。
発問4:
(いくつか重複して数えて)1,2,3,4,5! 5こだね。
だめー! ちがーう! の大合唱になる。
発問5:
え?どうしてちがうの? 5まで数えたよ?
「同じものを二回数えてはいけない」ということを、子どもに説明させる。
一回しか数えてはいけないことが、1対1対応である。
発問6:
4のものを見つけてごらん。
えんぴつ4本、椅子・机の脚が4本、ボールが4つ、4人グループ・・・・
弟・妹が「4歳」なんていう意見は、とても素晴らしい。 出されたものを全部ほめる。
発問7:
みんな、大事なものを忘れてるんだけどな~。だれか気が付かないかな?
「4」という数字である。子どもが気が付いたら、「天才!」等、大いにほめる。
「4」という数字は、様々な4つのものを代表して、「4」という数を表している。
(発問6の時点で、このことを指摘した子がいた場合は、当然発問7はいらない。)
誰も指摘しない場合、次のように示す。
説明2:
じゃあ、先生が黒板に書くよ。・・・「4」
発問8:
これは、1個しか書いていないけど、なんで4のものなのかかわかる人?
このように、最重要のことを説明せず、考えさせて、子どもなりの言葉で説明させる。
教科書で、「5」のかたまりを扱っている時である。
車が5台描かれた絵があった。
「これは、5じゃない。3と2だ!」
と、一人の子が言った。 すると、「ほんとだほんとだ」とみんな納得した。
5台の車は、赤3台と、青2台だったのだ。
発問「これを、5のなかまにしてあげるには、どうすればいい?」
→児童「車のなかま。色は関係なしにしてあげる。」
5という概念を、きちんと持てた証拠である。
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