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TOSSランドNo: 4437519 更新:2013年08月24日

木版画「じゃんけんぽん」 2  手の彫り


1 準備物

①下絵を描いた版木(八つ切りの大きさ。薄墨を塗った版木が仕上がりのイメージに近くて望ましい)
②彫刻刀(丸刀,細丸刀,印刀)

Mokuhanga-janken0

2 彫りの手順

彫刻刀は丸刀を使う。
できれば細丸刀、普通の丸刀と2種類ある方がよい。
丸刀を使う理由は、「刃先に力を入れやすいこと」と「やわらかい線の表現になること」の2点である。
特に人物表現には丸刀がふさわしいように思う。

まず、手から彫りはじめる。
手から始める理由は、顔よりは難しくないからだ。
細丸刀(普通の丸刀でも可)で線の内側を彫る。

最初に「してはいけないこと」をしっかり言っておく。

指示1:

体を回すのではなく、板を回して彫りなさい

次にしてほしいことを言う。

指示2:

線から1ミリ内側を彫りなさい。

このような指示を出せば、子どもは線を切らないで彫ろうとする。

Mokuhanga-janken2-1

2 手の彫り方

次に手全体を彫る。
彫刻刀の握り方は「けがをしない彫刻刀の握り方」を見ていただきたい。

「木版画 顔の彫り方」にあるように、鼻なら鼻の雰囲気を、手なら手の雰囲気を表す方向で彫ることを教えたい。
多くの指導者や実践家の作品を見ると、右のような彫り方が手の雰囲気を良く表すことができると思った。

もちろん、これは私個人の案であり、これ以外でもいっこうにかまわない。
大事なのは、指導者の案を示すことだ。
これは学習者が大人でも同じである。要するに学習者は「自由に彫って下さい」と言われても困るのだ。

この指導は言葉では難しい。
まず黒板に手を描いて彫る方向を赤い矢印のように描き入れ、子どもを集めて実際に彫ってみせるしかない。

ここでも、してはいけないことをしっかり言っておく。

指示3:

深く彫ってはいけません。

次に、してほしい指示を出す。

右から真ん中まで彫って、次は反対側から彫りなさい

Mokuhanga-janken2-2

こうすると、下描きで描いたサインペンの線を切ってしまわない。

3 深く彫らない理由

Mokuhanga-janken2-3

「深く彫るな」というのには理由がある。

子ども達は、切れる彫刻刀でぐいぐい彫っていくのが楽しいのだ。
だが、絵の具同様、ぐいぐいと塗っていけば、それは身体的快感にはなっても表現にはならない。
まず学習すべきは「工夫」であり、そのためにはあらかじめ「目標」があるべきだ。

指示4:

たくさん彫ってはいけません。
足りないところは、後で彫りの足し算ができます。

指示5:

1ミリくらいの深さで彫りなさい。
彫ってないところを、少し残してもかまいません。
真っ白いぺったんとした手よりも、凸凹がついてた方が手らしいでしょう?

彫り残しがあるのがわかると思う。

「彫りすぎた真っ白いぺったんとした手」と、「たくさん彫ってない凸凹がついた手」の両方の作品があるとわかりやすい。

4 腕の彫り方

腕の部分も、手同様である。
最初は線の内側を彫る。
次に腕の中を彫る。

「真っ白いぺったんとした手」にならないよう、両側から中央に向けて曲線を描いて彫るのが私のやってみせた方法である。

これも教師が図で板書した後、実際に彫ってみせる。
小学生にはやや難しいかもしれない。

下の画像は、私が彫ったものだ。
隣り隣へと彫っているのがわかるだろうか。

私は太い丸刀を使って彫った。

Mokuhanga-janken2-4
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