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TOSSランドNo: 7083286 更新:2013年08月24日

英語弁論大会の指導手順


群馬県の郡市の英語弁論大会は毎年9月上旬に行われる。
国語の弁論大会(少年の主張)の「英語版」ととらえるとよい。
それに向けて、1学期末~夏休みにかけて準備をしていかなければいけない。
海外在住経験者・・・1人  一般・・・1人  合計2人まで校内代表となることができる。
以下、「校内代表者決定~大会当日」までの流れである。(平成23年度の例)

1.呼びかけ

論文作成にはかなりの時間と体力を要する。
1学期期末テスト終了後、少し学習に余裕がある時期に呼びかけるのが望ましい。
「英語の力を伸ばしたい人」「弁論にチャレンジしたい人」「学校の代表として市の大会で活躍したい人」と言って
2~3年生に呼びかけを募る。立候補が多数いたら、1次予選、2次予選をする。

2.1次予選、2次予選

1次予選:教科書の暗唱(例)
希望者を集め、予告をする。予告から3日後、暗唱テスト。
少数にしぼる。ここで1人に代表を決定してもよい。

2次予選:原稿の作成(例)
自分の主張したいことを作文にする。800字(原稿用紙2枚)程度。
国語科の先生と相談し、内容で1名にしぼる。

3.夏休みの練習に向けて

6月下旬~7月中に代表者を決める。代表者が決まったら、練習計画を立てる。
夏休みの教師の予定表を示し、指導可能な日を生徒に決めさせる。原稿ができあがり、覚える段階に入るまでは可能な限り毎日やる。
とにかく早めに原稿を完成させ、覚える時間をたくさんとらなければならない。
原稿を覚える段階に入ったら、2日~3日に1度くらい練習を積む。夏休み中に原稿・暗記まで完成させる予定で練習を組む。

4.夏休みの指導

【原稿の作成】
まずは日本語で作成し、それを英訳するという手順で作成する。
5分間のスピーチならば、日本語の文字数は1400~1500字ほどが適当。
日本語の原稿作成については逐一指導をしない。
やる気があり、予選を通過している力のある生徒なので基本的には書きたいように書かせる。
注意すべきなのは、後々英語で書き、読むことを考えて余り難しすぎる内容にしないことだ。
例えば、環境問題などについて書くと、用いる単語も難しいものばかりになってしまうことがある。

(1)過去の原稿があれば、それを提示する。
 英語の文章であるが、できれば日本語に直して提示すると生徒が理解しやすい。
「このようなことを書けばいいのか」というイメージをまずは持たせる。
国語科で作成した「少年の主張」の作品群を提示してもいいだろう。

(2)文章の構成を提示する。
 次の構成で作成することを示す。

(英語スピーチ作成の基本)

・Instruction--------何について話すか
・Statement----------自分の考え
・Example1,2-----------自分の考えをサポートする例え(体験談など)1つか2つ。

・Conclusion---------まとめ(自分が最初に述べた考えを再度言う)

初めに自分の意見を言い、スピーチの最後に初めに言ったことを違う言い方で繰り返して言うのが良い。
アメリカ人の先生曰く、最後に同じことを言うのは
外国の生徒はスピーチの途中を聞いていない人が多いから
彼らに最後に「こんなことを話したよ」と示してあげる為だそうである。

(3)4つの構成をもとに、書きたいことをメモ書きさせる。
暗中模索しながら本文を書いていくより、大枠をつくっておいて書き始めるとやりやすい。

(4)メモ書きをもとに、本文を作っていく。
生徒の実態にもよるが、パソコンで原稿を作ると非常に楽である。構成の修正などが容易にできる。

(5)本文をチェックする。
生徒の完成した原稿を読み、ほめながら修正をかけていく。
必要あらば、国語科の先生にも相談すると良い。

(6)本文を英訳する。
まずは、自分で英訳にチャレンジさせる。 ※教師も事前に英訳しておく。
できている部分をほめながら、修正をかけていく。この作業が生徒の英語力を伸ばす。
教師がチェックした後、ALTにも再チェックを依頼する。

【読む練習】
いよいよ原稿が完成。読む練習に入る。
例えば、次のような手順で読む練習をする。生徒の英語力にあわせて手順を調整する。

 (1)原稿のモデルを聞かせる。
 ALTの英語を聞かせるのが1番よい。無理ならば、教師が範読。

 (2)英文にスラッシュを入れる。
 意味のまとまりごとに区切る。練習する時にとても役立つ。

 (3)スラッシュ読みをする。
 スラッシュごとにリピートする。段落ごとにスモールステップで行う。
 読めない単語をチェックする。

 (4)センテンス読みをする。
 1文ごとに読んでいく。

 (5)日本語-英語読みをする。
教師が日本語で読み、それを生徒が英語で読む。
 意味のわからない英文を読んでいたのでは感情を入れることができないからである。

 (6)強弱をチェックする。
 文脈から、どの単語を強く読むかチェックさせながら何回か練習する。

 (7)注意すべき発音にマークさせる。
 th, r, l, f, vなど英語特有の口や舌の使い方が難しい語にマークさせ、意識して発音練習。

 (8)CDを作ってシャドーイングする。
 英文を読むのになれてきたら、ALTや英語教師の声でCDを作り、シャドーイングさせる。自宅でも練習でき、英語特有のイントネーションをマスターでき、暗記しやすくなる。

 (9)感情を入れる。
 段落ごとに、「この場面はこういう感情で読む」というのを生徒に考えさせ、原稿の横に書き込ませる。

 (10)暗記をする。
 期日、時間を決める。「今日はここまで暗記しよう」「お盆明けまでにここまで」など。
段落ごとに暗記させるようにする。

 (11)最終調整
 声の大きさ、目線、顔の表情、自然なジェスチャー、話すスピード、間の取り方など弁論大会の採点基準の部分をチェックする。

5.弁論大会当日

当日、入賞できるかどうかはわからない。
しかし、結果がどうあれ一緒に指導した教師は次のように言ってあげたい。

「あなたが一番よかった!」

【参考文献】
機関誌『TOSS型中学英語』2009年11月号


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