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TOSSランドNo: 5010438 更新:2013年08月23日

【裏文化】やんちゃが、震え上がり、夜ちゃんと寝る移動教室での怪談


やんちゃが、震え上がり、夜ちゃんと寝る移動教室での怪談

1.実践の意義

千葉大学名誉教授の明石要一氏は、次のように述べる。

教師は、怪談話を2つ以上は、もっていた方がいい。
1つだと、バカにされるが、2つ以上話をすると、尊敬される。(文責:筆者)

これが、「裏文化」のもつ、第一の効果である。
それに、一生に何度もない折角の移動教室だ。子供たちには何かしら楽しい思い出をつくってやりたい。
教師自身がやんちゃになり、通常のプログラムとは別の「裏文化」による思い出づくりに、就寝前の怪談話はうってつけである。
また、就寝前の怪談話には次の効果もある。

怖い話への恐怖心から、就寝後のやんちゃ行動が減る。

ぜひ、実践した方がいい。

2.実践の内容

普段の学校ではやりたい放題していた6年生のやんちゃたちに、就寝前に、怪談話をした。
それまで、指導員や他の担任の先生たちが、どんなに注意しても大人しく部屋に入って、寝る準備をする子供たちではなかったからだ。
しかし、移動教室中での怪談話では、いわゆる「学校の怪談」を聞かせても面白くない。
ご当地にアレンジした怪談を聞かせ、震え上がらせるのだ。
普段反抗している先生たちのことも、「怖い」とも思わせてやろうと思った。
この時は、次の話をした。

この学園で、一時、すごい噂になった話なんだけどね。
でも、多分、学園の人に聞いても、知らないと言うと思うよ。
それには理由があるんだ。

以前から、この学園では、大勢の6年生たちが、自然宿泊体験をしにきていました。
ある小学校が、君たちと同じようにやってきて、今日の君たちみたいに、1日様々なプログラムをやって、楽しく過ごしていました。

その夜のことです。
みんな、枕投げとか一通りのことをやって楽しく過ごしていたんだけど、やがて疲れて寝静まってしまいました。
真夜中になって、ある男の子、Aくんがふと人の気配がするので目を覚ましました。
ちょうど、○○くん(目の前で聞いているやんちゃ坊主)のいるベッドから、目を横にやると、
明らかに先生とはちがう大人の女の人が、2つ隣の、
そう、ちょうど□□くん(一緒に話をきいているやんちゃ坊主)がいるベッドと同じ場所だね。
そのベッドに眠っているBくんの顔をジッと覗き込んでいました。

「何だろう?」
と思ったのですが、Aくんは、そのまま、また睡魔に襲われて眠ってしまいました。

次の日の朝、時計を見たAくんは、ギョッとしました。

朝の集合時間ギリギリだったからです。
慌てて、部屋のみんなを叩き起こして、何とかギリギリ先生に怒られずに済みました。
ところが、Bくんがいないことに気が付きました。

「あれ?Bは?」
と尋ねるのですが、部屋の誰も知りません。
心配になったAくんは、先生にBくんがいないことを尋ねました。
すると、先生は、
「ああ、Bはね。昨日の真夜中、具合が悪くなって、家に帰ったんだ。」
といいました。
「そうか、具合がわるくなったのか」と思ったのですが、
ふと、昨日の真夜中の見知らぬ大人の女の人のことを思い出しました。
なんだか、嫌な気持ちがしたのですが、周りに変に思われるのが嫌で、そのことは黙っていました。

2日目の程はハードでした。
山登り、ハイキング、体験活動…と、ちょうど、今日の君たちと同じような日程だね。
さすがのAくんたちも疲れてその日は、さっさと眠ってしまいました。

また、真夜中、Aくんは、また人の気配がして目を覚ましました。
今度は、Aくんのすぐ隣のベッドに眠っていたCくんの場所、
そうそう△△くん(怪談を聞いているやんちゃ坊主)が今日眠る場所だよね。
その前に、昨日の女の人がまた、立っているのです。

さすがに、目が冴えて、様子を窺っていました。
すると、何と女の人が、Aくんの方を向いて、目がバッチリ合ってしまったのです。
女の人は、ニコッと冷たく笑いながら、何かしきりに話しかけています。
しかし、口元が動いているのですが、何を言っているのかは聞き取れませんでした。
ゾッとする思いがして、そのままAくんは気を失いました。

3日目の朝。
今度はCくんがいなくなっていました。
先生は、
「Cも、具合が悪くなって…」
と、何度聞いても、納得のいく説明をしてくれません。
友達に思い切って、夜にやってくる女の話をしても、
「俺、そんな人見てないや」と言って信じてくれません。
何だか、怖くなってきて、3日目は沈んだ気持ちで過ごしていました。

3日目の夜がきました。
Aくんは、今日はとても怖くて眠ることができません。
「でも、明日になれば、移動教室も終わりだ!」
と気を取り直して、布団をかぶりました。

真夜中になり、やはり、目が覚めてしまいました。
布団の隙間から見ると、女が立っています。
しかも、今日はAくんのベッドの前に立っているのです。
昨日の夜と同じように、冷たい笑みを浮かべながら、何か話しかけています。

小さな小さな声でしたが、Aくんは、耳元で確実に聞き取りました。
「次は、お前だ。」と。
布団を被ったまま、ぶるぶる震えながら、Aくんは、
「頼む、消えてくれ!消えてくれ!」と言いながら、
おばあちゃんから教えてもらった念仏を何度も何度も唱えました。

すると、ベッドの前から、女の人の気配がフッとなくなっていたのです。
よかった!
おばあちゃん、ありがとう!!
助かったんだ!
と心からホッとして、布団を外しました。

その途端、ヌッと天井から睨みつける女と目が合いました。
「ウワ~!!」

最後の「ウワ~!!」のところでは、のけ反るようにして、やんちゃ坊主たちが、飛びあがっていった。
「うわぁっ!ビックリした!」
「こえぇぇ!!」
と面白いぐらいに、ひっかかった。

夜、見回りにいくと、もう中学生と見られてもおかしくない身体の大きな6年男子が、
就寝時間を守って、一緒のベッドに、何組も2人で、すやすやと、かわいらしく寝ていた。
(こっちの方が、怪談だ…)
2段ベッドだったので、怪談話の中で、女の人に狙われた上の段をみんな避けて、下の段で2人で寝ていたのだ。

3.長谷川博之氏の実践

 2の実践をやった当時は、知らなかったが、長谷川博之氏も、移動教室に連れていくと、就寝直前に、男子生徒を集めて、怪談話を聞かせるという。ところが、次のようなさらに周到なルールがあった。

①怪談話は、レベル1から3まである
②レベル1から順番に、1話ずつ話す
③怖くなったら、いつでも、部屋に戻っていい

中には、本当に怪談話が苦手な生徒もいる。そのような生徒への配慮がある。
そして、移動教室で怪談話をすることは、事前に予告しているのだという。
中学生たちは、ずっと怪談を聞くのを楽しみにしているのだという。
ところが、レベル1で、半分が帰って行ったという。
最後まで残ったのは、学年で10名弱しかいなかったという。
そして、夜見回りにいくと、やはり中学3年の男子が、3人で1つのベッドで寝ていて、驚いたという。

4.就寝前の怪談話の効果

自分の実践と、長谷川博之氏の実践を比較して、次の効果があることが分かる。

1.教師のやんちゃな一面を見せるので、やんちゃが言うことを聞く。
2.就寝時間を割と守るようになる。
3.楽しい思い出の1つができる。

先生方の学校の実情に合わせて、怪談話をアレンジして、ぜひ、子供たちに楽しい思い出をつくってやってほしい。


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