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TOSSランドNo: 1235127 更新:2012年12月04日

「明日の空にはばたけるつばさを」(東龍男作詞山本純ノ介作曲)の指導法


「この曲は、歌うことに少しでも興味を持ち始めた人のために書いた」と作曲家の山本氏は述べている。フォークギターを弾きながら、数人で歌う、そんな素直な気持ちで楽しく合唱してほしい。変拍子が多く、指揮、伴奏とも、ある程度の技術は必要。四部で書かれているが、実際はソプラノとテナー、アルトとバスが同じ音なので、練習方法を工夫しよう。

1. ピアノの前奏は、楽譜を見ただけでは難しく見えるが、覚えてしまうと、リズミックで躍動感を感じる。

指揮は特に大げさにしないで、伴奏者にまかせるとよい。

2.息をたっぷり吸う。

歌い始めが、ユニゾンの(全パート同じ)時と、2声に分かれるときがあるので、分かれるときは、自信を持ってきりっと歌う。自信なさそうだと、聴いている人に「間違えたのかな?」と思われてしまう。

3. 「何かに」「夢中に」「なって」は最後に余韻を残す感じで。

「何かにっ」「夢中にっ」「なってっ」とブツギレにしない。その余韻をピアノ伴奏がキラキラ弾いている感じでしょうか?

「夢中」とか「みたいとー」の付点のリズムを歯切れ良く軽く歌う。

4.「ジーパン」の「ン」はN。

口を開けて、鼻に響かせる。
「はいて」の「て」や、「街に」の「に」、「でた」の「た」など、たくさんでてくる語尾の長さを、全員でそろえる。これがばらばらだと、仕上がりが非常に雑に聞こえる。

5.「何かが/今日から変わる/何かが・・」

<>がつけられているが、強弱をつけようとするよりも、言葉としてのまとまりを意識して「か」のあたりに重心が来るイメージで歌う。

6.「そんな気配が・・・」1コーラス目のヤマ。

ここだけが2部になっている。fでゆったりと、たっぷりと歌い、「そっとした」でキュッと弱くする。あくまでも「そっと」歌うこと。

7.「誰かに・・」上記2~4と同じ。

「カバン」の「ン」もN。

8.「誰かが・・・」

付点のリズムに乗って、軽く、はっきりと歌う。このリズム感が命。重くベターっとなると効果がない。
f→mp→mf→p< という強弱の変化をはっきりと聞かせる。「あつい」の「い」、「視線が」の「が」はべたーっと伸ばさないで、すーっと抜くように余韻を残して弱くするが、それに対して、「そっとした」の「た」でぐぐっと大きくするのがポイント。

9.「もし・・・」以降、練習の際、「もし/もし/できるなら/できるなら・・・」のように全部の歌詞を全員で歌う。

メロディーラインがわかりやすいし、あとで分かれて歌うときにも、あとのパートが遅れないでタイミング良く入ることができる。

10.「あの大空に」上記6のように、「大空」という広くて大きい物をハーモニーで広がりを持たせてたっぷり歌う。
11.「もし・・・」上記9.に同じ。でも9よりももうひとまわり大きなエネルギーを持って。
12.「高く飛べる翼・・・」上記10のように、たっぷりと歌う。

が、そのまま勢いよく次に進むのかと思ったら、>して、「ほんとは・・・」とこっそりうち明ける。その意外性を表現すること。

13.「わずかに・・・」上記に同じ。

グランドの「ン」もN。

14.「悲しみに・・・」

リズムに乗って歌う部分が多いこの曲のなかで、「歌う」部分。ソプラノの「悲しみ」のKをはっきり言うと「悲しさ」が表現できる。「うち勝てる」のCHやK、3連符をはっきり言うと、力強さが表現できる。「翼」のTSもはっきり。テナーの「みちた」の3連符、「強い」のTSをはっきり言うと、力強さが表現できる。リズムや発音って、とっても大事。mpの音量は、パートの人数によって、人数が少なければ大きめに、人数が多ければ弱めに歌う。「希望を・・・」を小さく歌っておいて、「強い翼を」をドンと大きく歌ってインパクトをつける。クライマックスに向かっていく予感を感じさせる部分。エネルギーを休みなく出し続け、「を」で全部放出する感じ。

15.「明日の・・・」

この曲のテーマ「明日の空にはばたけるつばさを」が登場。「翼をどうするの・・・?」「大きく広げて飛んでいきたい」という「意志」が伝わるように、決然と歌うこと。全員で同じメロディーを歌うので、一体感を持って歌うとよい。

最後まで繰り返しながらずっと大きいままなので、エネルギーが途切れてたるまないように、「アー」まで緊張感を持続すること。

「あしたのーそらに」と続けないで「あ・し・たーの/そ・らーにー」とはっきり歌うほうがよいと思う。

「とんでゆきたい」は、カンニングブレスで続けるか、または、「アー」の前で全員で息継ぎをするか。息切れをおこさないように最後まで歌いきる。

ホールに残響が残るくらい歌えると気持ちいい。

普通に歌うと6分を越える演奏になるので、時間の制約があればカットを考える。しかし、その長さを感じさせない、勢いのある歌である。感情表現や情景描写ではなく、歌い手が一体となって楽しく歌う。「リズムを大切に軽く歌う」部分と「たっぷりと歌う」部分の違いを表現することが大切。

注: 私が持っている昭和63年版の楽譜と最新盤(1994)の楽譜は多少編曲が違います。作曲者によって修正されているようです。おもに前奏、間奏の部分が短くされ、最後の「飛んで行きたい」の部分は男子が追いかけるように歌い、「アー」の部分のアルトの音が高くなるのが新しい編曲です。


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