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TOSSランドNo: 1145173 更新:2012年12月03日

日本が提案した「人種差別撤廃条約」


第一次世界大戦の後に行われたパリ講和会議。新たに発足する国際連盟に関して、日本は「人種差別撤廃」を盛り込んだ画期的な条文を提案した。本来、成立するはずだったその提案を授業で取り上げる。
2004年2月、TOSS中学北海道合同例会(釧路)における模擬授業。

1.画面をクリック「日本人移民排斥の看板」

説明1:

アメリカにおける写真です。上に文字が書かれています。拡大してみましょう。

2.画面をクリック「JAPS KEEP MOVING. This is A White Mans Neighborhood」

指示1:

日本語に訳せるところを訳してみなさい。

「JAPS→日本人 THIS IS→これは A WHITE MANS→白人」

説明2:

「日本人出て行け。ここは白人の住む所だ」と書かれています。

3.画面をクリック「パリ講和会議」

説明3:

1919年、パリ講和会議の際、新たに発足する「国際連盟」設立のために、国際連盟規約委員会が開かれていました。

4.画面をクリック「牧野伸顕」

説明4:

牧野伸顕。当時の日本代表団のリーダーです。
人種あるいは国籍いかんにより法律上あるいは事実上何ら差別を設けざることを約す
牧野の提案は、人種差別撤廃条約とも呼ばれました。

5.画面をクリック「イギリス代表のロイド・ジョージ」

説明5:

日本の人種差別撤廃条約に、猛然と反対した国があります。イギリスです。

指示2:

イギリスが反対した理由を漢字三文字でノートに書きなさい。

「植民地」

説明6:

当時、イギリスは世界各地に植民地を持っていました。
そして、植民地の人々を過酷な条件のもと、働かせていました。
だからこそ、人種差別撤廃条約に賛成するわけにはいかなかったのです。

6.画面をクリック「国際連盟規約委員会の数」

発問1:

国際連盟規約委員会には当時、17ヵ国が参加していました。
日本の提案に対して、賛成票は何票だったと思いますか。

「1票」 「0票」 「9票」 「5票」

説明7:

賛成11。反対または保留5。圧倒的多数の賛成票が入りました。

7.画面をクリック「ウィルソン」

指示3:

議長を務めていたのはアメリカ大統領ウィルソンです。
議長国のアメリカは投票に参加していません。
ウィルソン議長の下、日本の提案は成立したか、成立しなかったか。
どちらかに手をあげます。 成立した。 成立しなかった。

8.画面をクリック「ウィルソンと牧野伸顕」

説明8:

ウィルソンの言葉です。
日本の提案は成立しなかった。
全会一致の賛成が得られなかったので成立しない。

説明9:

これまでの会議はすべて多数決で決めてきたではないか。
なぜ今回に限って全会一致を必要とするのか。
このような重大な問題は全会一致でなくてはならない。
牧野の提案はウィルソンによって否決されたのです。

9.画面をクリック「国際連合の条文」

説明10:

それから26年が過ぎました。
国際連合第1章第1条にこうあります。
「人種、性、言語又は宗教による差別なく、すべての者のために人権及び基本的自由を尊重する」
牧野の提案は現在、国際連合の条文に見ることができます。
しかし世界で初めて人種差別を問うたのは国際連合ではありません。
私たちの住む国、日本が問うたのです。


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