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TOSSランドNo: 7450958 更新:2013年08月20日

部活動 文化部活性化のポイント


文化部の部活動のポイントは,

目標を明確にすることである。
 

活動が低迷するのは,目標があいまいで生徒が何をしてよいのかわからないからである。
文化活動を活性化させ,生徒の心が豊かに成長した取り組みを紹介する。

1 具体的な目標を与える

部活動中,上級生はずっとおしゃべりをしている。気が向いたときだけ,画用紙に向かう。隅の方で下級生の二年生がこじんまり集まって黙って絵を描いている。描いている絵は思いつきのイラストのようなものだ。
毎日がこんな様子。部活動といえるような活動ぶりではない。

このような美術部を顧問したとき,私は次のことを指示した。

指示1:

写生画コンクールに全員出品すること。
絵を描くときには,外に出て「見て描く」こと。

部員達は,ぶつぶつ言いながら散って言った。
とりあえず何か目標を与えることが必要だと思った。
出品した写生画コンクールでは,予想以上にたくさんの作品が入賞した。
3年生Aさんの作品は県知事賞に入った。すばらしい作品だった。同僚からも「すごいですね」と評価された。
たった3ヶ月でどれほどの指導ができるものだろうか。私の指導というより,この生徒に才能があったのだ。
私はコンクールに対しては消極的な方だ。
だが,もしコンクールに出品するという目標を持って活動しなかったら,Aさんの素晴らしい才能も誰からも評価されないままに終わっていただろう。Aさんは,目標を持てたことで自分の力を発揮できたのだ。

2 行事をつくる

 

大会のない文化部。それなら自分で年間行事をつくればよい。
次のような年間計画をつくった。

5月 スケッチ遠足
6月 写生画コンクール出品
7月 美術部作品展開催
8月 美術館訪問(隣県)
9月 文化祭美術部展開催
10月 公民館祭り似顔絵コーナー開催
12月 公民館クリスマス飾り付け
3月 先輩とのお別れ会

(1) スケッチ旅行

ちょうど運動部が大会を行っているとき,バス,電車で海山へスケッチに出かけた。
まる半日,船や海,山や川を描いた。
生徒は弁当を持ってでかけるとあってピクニック気分。喜んで出かけた。
ここで描いた絵が,7月や9月の作品展に出品するための作品になるので生徒は真剣に取り組んだ。

(2)地域で美術部作品展開催

部員の作品を,地域の人に見てほしいと思った。
現在は,地域の公民館のホールをお借りして美術部作品展を開催している。公民館を訪れる人が絵を見てくれる。
部員に交替で受付をさせることがポイントだ。
多くの人に絵を見てもらい,感想を述べてもらうことが,部員の喜びとなるからだ。

(3)文化祭美術部展

福井市では,文化祭と体育祭を連日行って「学校祭」としている学校が多い。
前年までは学校祭のテーマを看板にする仕事が当たっていた。ステージ後ろに掲げるかなり大きな看板である。メインになる看板なので,夏休み中かかって仕上げるような大作である。これに取り組んでいると,美術部の生徒は絵を描くことができなくなる。文化祭で作品展をやりたくても,絵に取り組む時間がないのではどうしようもない。
そこで学校祭担当者に「テーマになる看板は美術部ではなく,有志による制作にしてほしい」と提案した。
この提案が通ったため,文化祭でも美術部作品展を開催することができた。
この頃になると,作品もかなりたまっているため,優秀な作品を展示することができた。
また会場に絵を展示するだけでなく,喫茶店にしてみた。
そのせいか,たくさんの生徒が集まってきて,部員も張り切って作品展を運営できた。

(4)公民館祭りで似顔絵コーナー

Bukatu

上 真剣に似顔を描く部員達

公民館祭りの似顔絵コーナーは,私が考えた一番大切な活動である。
勤務校には3つの公民館がある。そこで行う公民館祭りで「似顔絵」をさせようと思った。
似顔絵は私が学生時代,アルバイトで行っていた。画材の費用をまかなうためだった。それだけではない。似顔絵に取り組むことで,絵の訓練にもなる。
実際に取り組んでみて予想以上の成果があった。

第一に,地域の人と触れあうことができた。

これが一番の成果だった。自分のためだけでなく,絵を通して人に喜ばれることに取り組むことで,大きな充実感を得た。また,一生懸命に描いた絵を「うまいねえ」「さすが中学生だねえ」と,直接たくさんの大人にほめてもらったことも自信につながった。
 

第二に,おもてなしの心や態度を養うことができた。

「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」などの挨拶はもちろん,描いている間にお客さんを退屈させないよう,差しさわりのない内容で話しかけることが大切だ。
美術部に入ってくる生徒は,人づき合いが苦手で内向的な生徒が多かった。これらもてなしの試みはその場で実行できない。そこで,事前に職員にも協力を依頼し,似顔絵も含めて練習相手になってもらった。
公民館祭りの「似顔絵コーナー」は評判を呼んで,毎年公民館からお呼びがかかった。
生徒の間でも評判で,それは美術部への評価にもつながっていった。

目標ができて,評価されるようになると,生徒は一生懸命に部活動に取り組むようになる。
3月には卒業した先輩を呼んでお別れ会を行う。一年間で一番楽しいパーティになった。


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