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TOSSランドNo: 1117117 更新:2013年08月17日

向山式要約指導キーワードの見つけ方


向山式要約指導の最もすぐれた点は、学習者の解(要約文)が同じになるということである。
このことは、有田和正氏をはじめ、この方法を追試した多くの人が認めているところである。

しかし、要約文が同じものになるためには次のことが前提条件となっていなければならない。
すなわち、「キーワードが確定している。」ということである。
(ここは、必ずしも、学習者自身がキーワードが何かということを確実に把握していなければならないということではなく、
指導者がそれを持っていればよいということである。)

このことは、言い換えれば、向山式要約指導がうまくいくかどうかは、
キーワードが見つけられるかどうかということにかかっていると言っても過言ではないということである。
ところが、このキーワードを確定するのが難しい。
槙田健氏は言う。

「向山式要約指導の中で、一番悩むのは、次のことである。 
子どもに、キーワードを見つける能力をつける指導の手順、又は手だて。
キーワードは、何回も読んでいくうちに浮かび上がってくるように思う。
しかし、浮かび上がって来ない子ども達もいる。
その子達をどう指導すればよいのか。」(教室ツーウェイNO.96 P41)

また、大出紀子氏は言う。

「この要約法で一番難しいのは、これがなければ成り立たないという言葉の選び方、さらにはその言葉の中から一番大切な言葉を選び出す方法と思われる。」(教室ツーウェイNO.96 P33)

ところが一方で、石川真悦氏は、こう言う。

「やはり、『キーワードの選択は、豊富な読書体験と関係する』のだということを感じた一幕であった。」(同書 P26)
「1年生では、キーワードは見つけられない。見つけられなくてもいい。見つける過程を何度も経験させればよいのだ。」(同書 P27)

槙田氏の「何回も読んでいくうちに浮かび上がって....」や石川氏の「見つける過程を何度...」は、もっともな言い分に聞こえる。

しかし、それをそのまま鵜呑みにする訳にはいかない。
なぜなら、どちらの場合も、指導者自身は確たる答え(これがキーワードだ!)を持っていることが前提であるからである。
指導者自身が見つけたキーワードは、果たして“正解”なのか。
それを見分けるものさしが要るのではないか。
そして、その「ものさし」が確立されれば、それはそのまま、学習者がキーワードを見つける際のものさしとして使えるのではないか。

この「キーワード選定のものさし」については、何人かの人が言及している。
教室ツーウェイNO.75 P15で、大森修氏が、「Topick Word」を探す方法として「Zipの法則」というのを紹介している。すなわち、

文章中で、使用頻度の高い言葉が「Topick Word」である可能性が高い。

である。
教室ツーウェイNO.96 P43で、三浦二三夫氏は、キーワードを生かして内容を要約する手段として、
大学受験参考書である「例の方法」有坂誠人著からの引用として次にあげる事柄を紹介している。

■(略)
■(略)
■否定語のすぐそばには、答えあるいは答えの材料がある。否定語のある文章は問題が作りやすいためだ。
■否定語の後ろ、逆説指示語の後ろ、主張語の前には筆者の主張が強く表れる。

註 (略)は新川。
教育トークラインNO.51 P11~12。向山洋一氏自身は、このように言う。

法則2
まとめの段落から「考え」の文をさがし出す。
まとめの段落は「考え、主張」の文とそれを説明するエピソード・例示から成り立っている。
例示の文は、文頭に「たとえば」をつけてみればよい。

同書 P21~22。本間明氏は、「まとめの段落の中から一番重要な文を見つける」方法として、

......この二つのうち、どちらの文が重要なのかを見分けなければなりません。(中略)
「だから」「こうして」「このように」「つまり」というような言葉がついていたら、それが重要な文です。

と述べている。また、同P22では、

いちばん重要な文を見つけだすためには、「このように」「つまり」などの言葉を文頭に補ってみるのです。

と述べている。

以下に、これらをもう少し分かりやすい形で(子どもにも理解できる言葉で)まとめよう。
(付け加えたものもある。)

キーワード選定7つのものさし

①何度も出てくる言葉は、キーワードである可能性が高い。
②題名に使われている言葉はキーワードである。
③キーワードは、中心文(キーセンテンス)の中にある(ことが多い)。
④中心文は、段落の初めの文か終わりの文、またはその両方、いずれかである。
⑤中心文は、接続語「しかし」(逆接)の後にあり、前にはない。(一文の中に、接続助 詞「が」があるとき、キーワードはその後に出てくる。)
⑥接続語「たとえば」(例示)がつく文は、中心文ではない。
⑦接続語「このように」がつく文は、中心文である。

これらのものさしに当てはめてみて、該当するものがたくさんあるほど、その言葉がキーワードである可能性が高いということになる。  


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