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TOSSランドNo: 8906988 更新:2013年08月15日

【修正追試】ニワトリの脳の観察(小学校6年生での実践)


【修正追試】ニワトリの脳の観察(小学校6年生での実践)

生まれてはじめての解剖実習<鶏頭水煮>

小森栄治氏の「ニワトリの脳」の観察の修正追試。中学校への接続を意識して、卒業間近な小学校6年生の児童に、理科の発展学習として実践した。
 原実践通り「鶏頭水煮」という犬の胃腸の調子がわるい時に使用するドッグフードを用意した。鶏の頭が、犬の消化によいようにとても柔らかく煮てあるもので、ペットショップに置いてある。鶏の脳や視神経の交叉が観察できる。
 「私立中学の体験入学で、まったく同じ勉強をしてきました!」という子もいた。

1.実践をする前に必要なこと

 鶏頭は、フナなどの解剖とは異なり、生き物を殺す訳ではないのだが、やはり、見た目はグロテスクである。気分がわるくなったり、実践をした後、家であれこれと言ったりする可能性はある。発展学習として取り組む意義を事前に保護者に対して説明をする必要はある。
 次の3点を事前に学級通信で説明してから当日を迎えた。

①学級通信で、事前に実施することを予告する
②鶏頭だけにリアルなので、見た目のグロテスクさだけが欠点ですが、生きているものを殺すことなく、さらに、やわらかく煮込んでいるので、解剖には刃物を使用せず、割箸だけでできるので安全性にも優れている上、廉価で解剖の材料も数多く準備できるので、最近では全国の学校で行われているようです。
③いわゆる「ゆとり世代」に入る前には、生きたフナを使って解剖をやっていたので、保護者の皆様もその記憶がおありだと思います。しかし、フナの解剖は、数多く用意できないため、ほんの一部の子しか体験できないのと、実験の為に生きたものを殺さなければならないという欠点があります。

2.解剖実習に当たっての児童への配慮

次のように授業の直前に説明をした。
同じ内容を、学級通信でも保護者に伝えた。

説明1:

①先生の方で、マスクを用意しました。毒は一切ありませんが、解剖実習の時には必ずマスクを着用して取り組みます。
②解剖は、人によって、苦手という子がいるのは、当然です。
③したがって、初めから「きびしい」という子や、途中で気分が悪くなった子は、遠くから離れて見たり、実験をしないということがあったりして構いません。絶対に無理にやらないでください。
④貴重な体験なので、勿論、できれば、観察記録は書いてほしいですが、無理な場合は、後でインターネットなどを使ってレポートを出してください。それでOKです。

3.やり方の説明

 初めての経験なので、インターネットを探すとまったく同じ実験をしているところを動画で流しているものがある。それを見せてやるのが一番分かりやすい。
 動画で、解剖の仕方をイメージトレーニングした後、取り組ませた。

4.缶詰を空ける

 私が前で満を持して缶詰を開けると、いつの間にか、人だかりができた。
 中身が見えると、「うわぁ!」「おぉ!!」「キャ~!!」「おえ~!!」「すげぇ!!」と反応は様々である。

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 シャーレに載せて、1班ごとに1頭ずつ配った。
 はじめは、恐る恐る遠くから見ている感じだったが、すぐに慣れて、素手で、手順通り、トサカを剥き始める子もいた。
 犬用とはいえ、食品ですから、きたないものではない。
 グロテスクなのは見た目だけで、実は「鶏のささみ」や「シーチキン」の香りがするという子もいた。
 中には、「先生、これ、おいしそう。食べていいですか?」と尋ねてくる子もいて、「ダメです!!」と即答した。
 もちろん、「あぁ、もうダメ~!」とギブアップした子もいた。
 その子達には解剖の雰囲気を十分に味わってもらったので、その場から離れて窓を開けて、外の空気を吸ってもらった。

5.観察記録を書く

 鶏頭水煮は、とても柔らかいので、崩しやすいが、乱暴に扱うとすぐに崩れてしまう。
 しかし、大したもので、みんな、注意深く、とても小さなトサカや頭蓋骨を外していき、4人の班に1つずつ用意できたのですが、どの班も最後には脳を取りだし、観察ノートを書くことができていた。

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6.視神経の観察

 原実践のように様々に器用に解剖はできなかったが、それでも視神経だけは観察させてやりたいと、その点はポイントにして、「視神経を探しなさい」と指示をした。
 目玉から脳までには、視神経がつながっているのが、それが交叉してつながっていることも確認できた。右目は左脳に、左目は右脳につながっているということを観察した。
 様子を見ていると、普段の理科の実験で「ものづくり」で活躍したり、実験キッドを説明書を見て自力で作ることができたりする子ほど、この解剖でも手先の器用さを生かしているようだった。

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7.顕微鏡での観察

 こちらから、予定していなかったのだが、子供達から、「先生、顕微鏡で見てみたいです。」という声が上がり、顕微鏡も使って脳の表面を観察していた。
 鶏頭はすみずみまで無駄なく調べ尽くされた。

8.片付け後

 観察記録が書けたら、シャーレごと缶詰に戻させた。
 シャーレは奇麗に洗い、乾燥場所に置かせた。

9.解剖実習への感謝

 解剖実習の終わりには、学習の為、貴重な命を頂いたことに感謝して、1分間の黙祷も行った。

10.実習後のフォロー

 当然、「もう無理~」といった子には後で電話を掛けて、「家に帰ってから、大丈夫ですか?」と尋ねる配慮は行う。


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