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TOSSランドNo: 2320387 更新:2013年08月12日

学級に秩序を育てる語り・靴箱指導の趣意を伝える


靴箱を見ていると、その学級の雰囲気がわかると言います。
学級が落ち着いているときは、靴はそろえて靴箱に入っているものです。学級が荒れ始めると、靴が乱れ、靴箱には靴以外のものが置かれるようになります。
ですから、私はほぼ毎日、靴箱の様子を見てから帰宅します。

先日、C組の靴箱の前に無造作に上靴がぬぎ捨てられていたそうです。
夕方、校舎の見回りから職員室に戻ってきた教頭先生から、その上靴を受け取りました。そして、私が預かることにしました。そのまま本人の靴箱に戻しておくこともできます。でも、きっと事情があって慌てて帰宅したのでしょう。普段は、このようなことはほとんどない学級です。

10月は学校生活の折り返し地点でもあります。このまま見過ごしていては、次の日には5足に増え、1週間後には10足に増えてしまうかもしれません。
学級の秩序が崩れていくのはあっという間です。気がついたときには、取り返しのつかない状態にまで達してしまうこともあります。こういう時期だからこそ、しっかりと対応することにしました。

中学生であれば、靴箱の使い方ぐらい知っています。何も難しい指導ではありません。
しかし、これは2~3人だから通用する指導です。これが10人、20人となってしまっては、生徒が「別にそれぐらいいいじゃないか!」と居直ってしまいます。こうした状況になる前に指導しなければ、正常な状態に戻すのはかなりのエネルギーを必要とします。
それは、状況が徐々に悪くなっているのに、その状態を放置していたことに問題があるのです。指導しない教師側に問題があると思っています。「指導しない」ということは、その状態を認めていることになるからです。

2年生の先生方では、「問題は初期のうちに対応しましょう」と話し合っています。
例えば、スカートの裾の長さや制服着用時の靴下です。先生方には、「スカートの丈の基準は膝」「靴下は白」という共通認識があります。
これは、4月に学年集会で伝えてあります。これが守られない状況が生じれば、その日のうちに指導するようにしています。そうしなければ、「先生方が認めた」と生徒が勘違いしてしまうからです。

こうした問題で生徒に声をかけるのは、気分がいいものではありません。
でも、やらなければ、1週間後、1か月後、あっという間にその状況が広まります。最近、靴下がそういった状況にあります。白ではなく、ベージュがかった色の靴下を着用する生徒がポツポツと出てきたそうです。徐々に、ルールが崩されていきます。
服装の乱れは、学級担任としてはとても気になります。「荒れ」のサインである場合が多いからです。

2年生の2学期は、生徒が「大人」に大きく変身する時期です。
ですから、「なぜ、そうすることが必要なのか?」という趣意説明をしっかりしながら指導していきたいと考えています。幸い、2年生は大きな問題を抱えている生徒はいません。一度言うだけで、教師側の真意を理解して節度ある学校生活を送っています。こうした姿を、今後も大切にしていきたいと考えています。

さて、放置されたままの上靴。
朝学活の時、やっと持ち主がわかりました。
     自分の靴箱に上靴がなくなっても、気付かなかったのでしょうか?
     それとも、「盗まれてしまった」と靴をあきらめてしまったのでしょうか?
その辺りが気になるところです。

私としては強く指導するつもりはありませんでした。
靴の持ち主は神妙な顔で受け取りに来ました。「悪いことをしてしまった」「怒られるかも知れない」と思ったのでしょう。生徒自身に罪の意識があるのですから、心配は全くありません。

私は次のように言いました。

親に買ってもらった靴です。
大切に使ってください。
教頭先生がわざわざ持ってきてくれたのです。
教頭先生にお礼を言ってきなさい。

親というのは、「この靴を履いて、精一杯汗を流してほしい!」という願いを込めて靴を与えます。そうした尊い親心を、いつも心の刻んでおいてほしいのです。
靴箱に置かれた1足の靴からでも《立派な教育》ができると思っています。


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