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TOSSランドNo: 1833971 更新:2013年07月29日

【飯田実践の追試】数えさせるから聴く鑑賞の授業


【飯田実践の追試】数えさせるから聴く鑑賞の授業

 グリーグ作曲「山の魔王の宮殿にて」の鑑賞の授業。 ただ、漠然と音楽を鑑賞させて、感想を書かせても、なかなか音楽に集中しない。 そのため、音楽の要素に注目させ、数を数えるという活動をさせることで、注意して音楽を聴くようになる。くりかえすメロディ、何度もくりかえすシンバルの音があるこの曲には、数えるという鑑賞のやり方は、ぴったりである。

【発問・指示】

グリーグ作曲「山の魔王の宮殿にて」をかけて、子供たちに尋ねる。

指示1:

曲名は、「山の(     )宮殿にて」です。(板書する)
 (    )に考えた言葉を書きましょう。

 考えた曲名を順に聞く。
 「みなさんの考えた言葉はどれも、この曲の雰囲気をよく表わしていましたね」と言ってから、本当の曲名を教える。

説明1:

ペールという若者が山の中をさまよい歩くうちに魔王の宮殿に入っていきます。
魔王は言います。「わしの娘と結婚しろ」「冗談じゃない」
「じゃあ、わしの手下になれ」「お断りだい!」
怒った魔王、「あの若造をいためつけろ!」
ペールは一生懸命魔物達と戦うのですが、さんざんやられる、という場面の曲です。

 ストーリーを話してやるとさらに、興味を持つ。

指示2:

 この曲は同じようなふしが繰り返されています。何回あるか数えましょう。

 正解は、18回だが、敢えて言わない。
 聴き終わった後、全員に訊く。恐らく、意見は分かれる。
 子供たちは、ここで、もう一度聴きたいという意欲をもつことになる。
 このタイミングで、「もう1回聴きたい?」と少しじらして、煽ってもよい。

指示3:

 今度は番号を書きながら聴いてごらん。

 ここから、今まで漠然と聴いていた段階から、メロディを聴きとって、そのフレーズの回数に注目して数えるという音楽の要素に注目して聴く鑑賞の段階に入ることになる。
 しかし、どうしても、混乱してしまう子はいるので、教師も一緒に板書してやるとわかりやすい。
 一生懸命聴きとって、18回と一致し、達成感を得たところで、次の発問をする。

発問1:

 戦いが激しくなったのはどこからですか。

 子供たちは、「えぇぇ!!」となる。
 それは聴いていなかったという反応をする。
 このタイミングでこの発問をするから、また、同じ曲をくりかえし聴きたくなる。

 再び曲をかけ、さっき書いた番号に印を付けさせる。
 子どもたちの聴き方は真剣である。
 終わった後全員に訊く。
 人によって感じ方が違うだろうがそれでよい。

発問2:

答えは13回目からです。
13回目から登場する楽器で、戦いの激しさを表わしているものは何ですか。

 ここから、楽器の音色という音楽の要素に注目させる。
 途中から聴かせる。答えはシンバル。

指示4:

 シンバルを打つまねをしながら聴きます。

 身体表現をすることで、曲の激しさを体感できる。
 このあと速さ、強さについてだんだんどうなったか押さえる。
 こうして、音楽の速さ、強弱、音色という音楽を構成する重要な要素に気付かせることができる。

説明2:

「速さ・強弱・音色」を表現の三大要素と言います。

 鑑賞の能力は、学習指導要領の目標にも、「表現や鑑賞の活動をとおして、」とあるように、活動をとおして身につけさせるものである。
 あれこれ、速さ・強弱・音色などと用語を並びたてて、小難しい説明をして、音楽を聴かせることで、育てるのではない。
 その活動例の1つが「数える」という活動である。


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