バスレク係・キャンプファイヤー係を指導することになった年の実践。
たまたま、その時は、本当は他の役割をしたかったのに、この係になってしまったという子が集まってきていた。
キャンプファイヤー係だけで、16人もいた。しかし、当たり前だが全員に1つ以上のセリフと役割を与える。
この子たち全員に達成感を与えたかった。
台詞の指導の仕方は基本的に、向山式行事指導「演劇指導」「呼びかけ指導」と同じだ。
準備期間は、1週間で、実際には、2時間ほどで本番を迎えた。
そのため、私の方で、キャンプファイヤー台本を作成した。
セリフを覚えたり、ダンスを先導したり、歌を歌わせたりすることは大変だったようだが、やり方を指導して、後はクラスに戻って、自分たちが、クラスの友達にダンスやセリフを教えるように指示した。
クラス担任にも、台本を渡し、指導をお願いした。
火の神(校長)
1組( )
2組( )
3組( )
他( )
1( )
2( )
3( )
4( )
1( )
2( )
3( )
1.CDデッキ
2.トーチ5本
3.衣装(白い布・帯)
4.チャッカマン
5.灯油
①学年全員がキャンプファイヤーを円形に囲んで座って待機。先生の話を聞く。
②先生「キャンプファイヤーをするに当たり、火の神様から火をもらわなければなりません。今からみんなで、火の神様を呼んで火をもらいます。」「火の神は、日本語では呼べません。今から試しに、先生がやってみます。後で、全員で呼びます。」
ア、先生「マリオハカー」コール
イ、(茂みなどに隠れている)火の神・使者「エーラン!エーラン!」と呼応する。
ウ、先生「反応が返ってきた!では、今度は全員で!さんはい!!」
エ、全員「マリオハカー!!」
オ、火の神・使者「エーラン!エーラン!」
(「マリオハカー」の声が小さい時には先生が「声が小さいのでまだ出て来ません。もう一度!」とうながす。)
③CDから曲が大音量で鳴る。(バッハのオルガン曲などを書ける。)
④曲を合図に、「火の神の使者(各クラス代表)」が点火していないトーチを持って、キャンプファイヤーの周り東西南北におごそかに移動。
⑤使者が定位置についたところで、使者が「マリオハカー!!」と叫ぶ。
⑥その掛け声を聴いて、「火の神」が、「エーラン!エーラン!」と言いながら、点火したトーチを持って「ファイヤーロード」を通って入場。
⑦曲が止まる。
火の神1(校長)
我は火の神!! この火は、聖なる火!
この聖なる火を、ここに集う者たちに授けよう!!
火の神は、東西南北の4方向にいる代表に火を分ける。使者はひざまずいて火をもらう。もらったら再び立つ。火の神は、使者全員に分けたら定位置に戻る。
西 友情の火を暖かく燃やそう!!(点火したトーチを高くかかげる)
1組 友情の火を暖かく燃やそう!!
南 団結の火を赤く燃やそう!!(点火したトーチを高くかかげる)
2組 団結の火を赤く燃やそう!!
東 理想の火を高く燃やそう!!(点火したトーチを高くかかげる)
3組 理想の火を高く燃やそう!!
北 明日が見える火を明るく燃やそう!!(点火したトーチを高くかかげる)
全員 明日が見える火を明るく燃やそう!!
①「点火!」の合図で、すぐに4方向から速やかに点火。
②十分に火が付いたら、定位置に戻る。
①火の神の言葉
「燃え上がる火を見よう。生きている赤い火、暖かい火、生の火です。この火が人間と獣を分かち、私たちの文化を築く源となりました。昔の人は火を大切にしました。料理をしたり、灯火としたり、生活に欠くことのできないものだったからです。一方、火は恐ろしいものでもあります。取り扱いを間違うと、またたくまに野原や森や林を焼き尽くしてしまいます。ですから、私たちはこの火を大切に正しく使わなければなりません。この火をしっかりと見つめてください。自らを燃やし、私たちに光と熱を与えてくれるその姿は、思いやりの姿を教えてくれます。さあ、今夜はこの明るい火に負けないように、大声で歌い、笑い、踊り、心を開いてすばらしい思い出を作りましょう。」
②火の神・火の使者、ファイヤーロードを通って退場。見えないところで衣装を脱いで、クラスの席に気付かれないように戻ってくる。
営火長1( )
「今誕生したばかりのこのかけがえのない火を、さらに大きく確かなものにするために、『燃えろよ 燃えろ』を歌います。…さんはい!」
(アカペラで、全員で歌う。キャンプファイヤー係は、みんなを促すように見本を示す。)
営火長2( )
「みんなの歌の力によって、火が大きく燃え上がりました。この喜びを仲間と共に味わいましょう。戦士たちの踊りである「ハイスカ・ズンバ」を踊ります。全員立ってください!!」
(火の周りでみんなで踊る。)
(ヒートアップさせていく。)
(終わったら)
「みなさん、ご苦労様でした。全員、最初の場所に座って下さい。」
営火長3( )
「みなさんのダンスによって、火の勢いは最高潮に達しました。これから、ゲームをして楽しいひとときを過ごしましょう。」
「今から、『数集まり』をします。最初の「そーれ」で拍手を1回し、次の「そーれ」で拍手を2回、拍手の数を1つずつ増やしていきます。リーダーが「そこまで」と言ったときの拍手の数の人数で集まって座ります。仲間づくりをするゲームです。」
(ゲーム)
(終わったら)
説明1:
「みなさん、ご苦労様でした。そのまま、静かに待っていて下さい。」
「次に、『おちたおちた』をします。」
(ゲーム)
(終わったら)
「最後に、『前、後ろ』をします。全員で1つの輪になり、全員手をつなぎます。リーダーの「前」とか「後ろ」といったコールにしたがって一歩飛びます。次に「前、右」とか「後ろ、左、右」と数を増やします。慣れてきたら、「前」といったら後ろに飛ぶという具合に逆の動作をします。チームワークでがんばってください。」
(ゲーム)
(終わったら)
営火長4( )
「いよいよキャンプファイヤーも、クライマックスになりました。ダンスを続けて2曲踊ります。ジェンカとマイムマイムです。全員、火の周りで丸くならんで下さい。」
①ジェンカ
②マイムマイム
曲をかけて、踊る。全体での練習が事前にできなかったので、その場で簡単に動きのおさらいをしてから、行った。
営火長5( )
「ここまで、みなさんの友情と団結と理想の力により、楽しくすごすことができました。
再び、この火を、火の神にお返しする時間がやってきました。
大切な火をいただき、すばらしい時間をすごせたことに感謝の気持ちをもって『遠き山に日は落ちて』をルで歌いましょう。何回もくりかえして歌います。
さん、はい。」
(アカペラで、「遠き山に日は落ちて」のメロディをルでうたう。)
(ルで歌う曲が2回目になった時、かぶせて、)
火の神
「すばらしいファイヤーでした。みんなが力を合わせて頑張ったからすばらしいファイヤーになりました。あんなに赤々と燃えていた炎も、今は静かに大地に還ろうとしています。でも、みんなの心の中には、赤々と燃え続ける炎が見えると思います。目を閉じると、一生懸命燃えているファイヤーと、その周りで楽しそうにしているみんなの顔が見えます。このすばらしい体験を一生持ち続けてください。このキャンプで学んだ協力の大切さや仲間のすばらしさを、これからの生活の中に持ち帰ってください。」
営火長6( )
「それでは歌いながら、1組から順番に退場します。1組立ってください。退場して下さい。」
(1組、キャンプファイヤーの周りをぐるりと回り、ファイヤーロードを通って、退場する。)
営火長7( )
「2組立って下さい。退場してください。」
(同様に退場する)
営火長8( )
「3組立って下さい。退場してください。」
(同様に退場する)
事前に、他クラスの担任の先生に、この後のお風呂の準備をキャンプファイヤーを終えた子供たちに指導してもらった。
キャンプファイヤー係の子供たちだけ、残って片付けをするように指示しておいた。
以下の2点を行う。
1.CDデッキ片付け(職員室へ)
2.トーチの片付け
この後、キャンプファイヤー係を集合させ、褒め言葉をたくさん浴びせた。
みんなの力で、楽しい会ができたという達成感にたくさん浸らせたい。
御褒美にプロのカメラマンさんにお願いして、キャンプファイヤー係だけの写真を撮影していただいた。
ホームページ:「わんぱくキャンプワールド」より「第六章 キャンプファイヤー」
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