大日本図書『中学数学3』p12
指示1:
12ページ。四角1。みんなで読みます(χ+a)、さんはい。
かぶせて読む。
「四角1、(χ+a)(χ+b)の展開の仕方を考えよう」
発問1:
何を考えるのですか。
「四角1、(χ+a)(χ+b)の展開の仕方です」
指示2:
黒板と同じように、式をノートに書きます。
「1行あけて」
板書 四角1
(χ+a)(χ+b)
指示3:
赤で分配法則の矢印を書きます。
「1、2、3、4」と言いながら書く。
説明1:
最初は、χ×χです。
発問2:
簡単にすると何ですか。Aさん。
「χ^2です」
「その通り」
発問3:
次は何×何ですか。Bさん。
「χ×bです」
「そうだ」
発問4:
簡単にすると何ですか。Cさん
「bχです」
板書 =χ^2+bχ
指示4:
式の続きを書きなさい。
「書いた式を言います。χ^2+さんはい」
「χ^2+bχ+aχ+ab」
「できた人は丸、できなかった人は写しておきます」
指示5:
続きを書きなさい。
板書 χ^2+( )χ+
「とっても簡単だよね。どうしてですか。Hさん」
「教科書に書いてあるからです」
指示6:
書いた式を言います。χ^2+、さんはい。
「(χ+a)(χ+b)=χ^2+(a+b)χ+ab」
「できた人は丸、できなかった人は写しておきます」
板書
四角1
| ̄ ̄↓ ̄↓
(χ+a)(χ+b)
|_↑_↑
=χ^2+bχ+aχ+ab
=χ^2+(a+b)χ+ab
説明2:
TOSSには、授業ライセンスがあります。授業の技量を級・段であらわすものです。
A表からD表、さらにE・F表とあり、それぞれに評価項目があります。
TOSSに入る前は、E表・F表もできていませんでした。
説明3:
F表の評価項目は3つ。
1番。子どもの前で 自然 に歩ける です。1回目の模擬授業で、まっすぐ歩くこともできていませんでした。
2番。 紙 を見ないで授業ができる。
3番。 何々が 自然に出ている。模擬授業で、「音読自体は明せきなのですが、声のトーンが沈んで入るのが気になりました」と言われました。
発問5:
漢字一文字が入ります。何だと思いますか。
「声です」
説明4:
E表の評価項目は3つ。
1番。授業の最初の 作業指示
2番。子どもの指名・対応
3番。にこやかな 何々。模擬授業で、「表情は固くて少し怖いです。先生の笑顔を大切にして下さい!」と言われました。
発問6:
何だと思いますか。漢字2文字を書きます。
「笑顔です」「表情です」
「ここでは表情です」
説明5:
模擬授業が15回を過ぎたころから、D表のことを検討されるようになりました。
D表の評価項目は5つ。
1番。授業の 始まり (15秒)のつかみ
2番。子どもへの 何々。模擬授業で、「もっと長く目線を合わせるとよい」「目線。板書しながらも目線がいく」「見ているが、見えていない」「書いていない人がいる。そういう人にも目が行くようにする」と言われました。
発問7:
何だと思いますか。
「目線です」
説明6:
3番。あたたかな 表情、対応。
4番。明確な 発問、指示。
5番。心地よい リズム です。
説明7:
授業のビデオです。中一の正負の計算の第2時。授業の始まり。復習問題から入ります。
2人の生徒がしゃべっています。目線を送り、うなずく。それだけでおしゃべりをやめました。
板書のとき、どうしても左側に隙ができます。だから、書く前に左側に「先生は見てます」と目線を送ってから、板書をはじめます。
説明8:
忙しくて、なかなかサークルに参加できないときもあります。
授業の技量が下がって不安になることがあります。
そんなときはTOSS中学代表・井上好文氏の言葉を思い出します。
「大切なことは、第一に続けること、第二に続けること、第3に続けること。そのためには、第一に無理をしないこと、第二に無理をしないこと、第三に無理をしないこと」
説明9:
今日出会った人々と、「無理をしない」で、教師修行を共に「続けること」ができたら、とってもすてきなTOSSデーになるでしょう。ありがとうございました。
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