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TOSSランドNo: 2116667 更新:2013年01月25日

サッカー指導の基礎基本 個人指導・ペア学習


1.サッカー指導の基礎基本

 新学習指導要領の体育科解説には、サッカーの技能(パス、ドリブル、シュート)について次のように例示されている。(P72)

・近くにいるフリーの味方にパスを出すこと
・相手に取られない位置でドリブルすること
・得点しやすい場所に移動し、パスを受けてシュートなどをすること

前島氏は『女子も燃えるサッカー新ドリル』で、基礎技能について次のようにまとめている。

① ボールを止める…ストッピング、トラッピング
② ボールを運ぶ…ドリブル
③ ボールを蹴る…シュート、パス
④ 状況判断力…サッカーのゲームで必要な知識も含めて

ボールを止める動き(トラッピング)、状況判断力が加わっている。これらをふまえサッカーの基礎基本を次のように考える。
・近くにいるフリーの味方にパスを出すこと
・相手に取られない位置でドリブルすること
・得点しやすい場所に移動し、パスを受けてシュートなどをすること
・次の動作(ドリブル、パス、シュート)にスムーズに移れるよう、トラップをすること

2. 子どもたちにみられるつまづき

 サッカーの基礎基本である「ドリブル」「シュート」において、子どもたちにみられるつまづきがある。以下のような点である。

① ドリブルをする際、ボールを大きく蹴り出してしまい、相手にすぐとられてしまう
② ボールの適切な蹴り方ができず、ボールがねらった方向と違う方向へ行く
③ シュートが打てず、得点できない
④ 自分にボールが当たるのが怖くて近づこうとしない
⑤ どう動いていいか分からず、じっとしている。

 このようなつまづきをクリアするための学習活動が必要である。

3. サッカー指導法の方針

 指導要領で、次のように書かれている。

 運動の楽しさや喜びに触れ、その技能を身につけることができるようにする。

初期の段階ではたくさんボールに触れる機会をつくりたい。一人一個のボールを用意し、たっぷりとボールに触れさせる。ボールに十分に慣れさせることが大切である。向山氏も次のようにいう。

 最初は自分一人でボールを転がしていてもそれだけでおもしろいものなのです。

また、向山洋一氏は体育のサッカーの指導法についての考えを次のように述べている。

運動量が多くて、楽しくて、自然に上達する。そのようなことを考えてやればよいのです。
『教育トークライン No145 P75』

 ボールが怖いと思う子が、ボール運動が楽しいと思える。
トラップやパス・シュートが苦手な子が、楽しい練習の中で技能を身につけていく。
向山氏の一文は、つまづいている子に対してどのように配慮するかを考えた方針である。
高橋恒久氏も『サッカーで全員が得点できる新ドリル』で次のように述べている。

 地味な基礎技能マスター練習よりもゲーム化によって、それらが自然に身につくような方法がよい。
『サッカーで全員が得点できる新ドリル』高橋恒久氏 明治図書

 向山氏のドリブル練習の実践がある。シュート実践もある。これらを行うことによって、自然と基礎基本が身についていく。本時では、向山氏の実践を追試する。以下に本時の展開を示す。

4. 本時の展開

1.ボールを取りに行く際、混雑を避けるためにジャンケンをする

指示1:

体育館で自由にドリブルします。
先生とじゃんけんをして、勝った人からボールを取りに行きなさい。

混雑するため、じゃんけんで時間差をつける。
2分程度、ドリブルの時間を確保する。

2.自然に技能を身につけるドリブル練習(向山実践)

 動き回っている一人の子からボールを取り上げる。

指示2:

誰でもいいです。他の子からボールを取ってらっしゃい。

 3名からボールを取り上げる。
 ボールを他の子から中々とれない子が出るかもしれない。その子には、ボールを与える。
 コートが広すぎる場合、「白い線の中で」というように限定する。
 相手にどうすれば取られないドリブルができるのかを考えるようになる。
 周りを見て、ドリブルをするようになる。
小さく何度も蹴り出す相手に取られにくいドリブルができるようになる子が出てくる。

3.運動量を確保するシュート練習(向山実践)

指示3:

集合。1つのゴールにシュートを決めて戻ります。はじめ。

 どのゴールに入れてもよい。中には、シュートを外す子がいる。
 取りに行く教師がいる。子どもに取りにいかせる。運動量を確保するためである。
 一人1個のボールがあることで、たっぷりボールに触れる機会ができる。
1つのゴールへのシュートの後は、2つ→3つ…と続けていく。運動量を確保したドリブル、シュートの練習ができる。

4.ペア練習

指示4:

じゃんけんします。
勝った人、ボールを取りにいきます。
負けた人は、ハードルを体育館にバラバラに起きます。
1人、1個置いたらもどってらっしゃい。

ペアで試合をします。
ボールを持っている人が最初責めます。
もう一人は守ります。ゴールはハードルです。
下をくぐったら1点です。
ただし、ゴールしたら別のゴールへシュートしないといけません。
笛の合図で攻めと守りを交代します。

指示5:

勝った人同士、負けた人同士ペアをつくります。
ボールも準備できたら座りなさい。
第2回戦、はじめ。

【参考文献】
教え方のプロ・向山洋一全集 26 子どもの運動量を確保する向山流体育授業(明治図書)
/楽しい体育2007年4月 堀健一氏論文/楽しい体育2006年10月/楽しい体育2007年12月/楽しい体育2009年3月/楽しい体育2008年2月/サッカーで全員が得点できる新ドリル 根本正雄氏企画 高橋恒久著 明治図書/女子も燃えるサッカー新ドリル 根本正雄氏企画 前島康志著 明治図書/サッカーの習熟過程 根本正雄編 南弘一著


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