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TOSSランドNo: 6204248 更新:2013年01月08日

張りのある声を引き出す 音読指導5つの手入れ


 音読指導における5つの手入れとは,以下の5つである。

(1)趣意説明をする
(2)姿勢を指導する
(3)回数を確保する
(4)個別評定をする
(5)他者意識をもたせる

 この5つの手入れをすることで,子ども達の音読は張りのあるものになる。以下に,詳しく述べる。

(1)趣意説明をする

 TOSS代表向山洋一氏は,著書『授業の腕をあげる法則』の中で授業の原則十か条を示している。その第一条は,「趣意説明の原則」である。向山氏は,「趣意説明の原則」について,以下のように述べている。

「何だか分からないけど行動している」という状態ではなく「こういう目的でこれをやっている」と理解して行動することが大切なのである。
向山洋一著『授業の腕をあげる法則』(明治図書)p12より引用

 音読も,同様である。なぜ,張りのある声を出さなければいけないのか「趣意説明」をする必要がある。趣意説明することで,張りのある声を引き出すことができる。例えば,以下のように趣意を説明する。

説明1:

 声をしっかり出すことで,脳がよく働きます。脳を働かせるから,かしこくなれるのです。

(2)姿勢を指導する

 姿勢が悪いと,声が出なくなる。キチンとした姿勢をすることで,気持ちも締まり声もでるようになる。国民教育の師父といわれる森信三氏は,姿勢について以下のように述べている。

腰骨を立てるということなんだ。性根の入った人間になる極秘伝は,朝起きてから夜寝るまで,常に,腰骨を曲げんということだ。
 森信三著『真実は現実のただ中にあり』(致知出版社)p46より引用

 音読には直接関係ないが,姿勢の大切さを示す言葉である。まずは,教科書を両手で持たせる。次に,一番背が高くなるように座らせる。最後に,両足を地面につけさせる。この姿勢で,音読をさせることで張りのある声を引き出すことができる。

(3)回数を確保する

 声が出ない理由の一つに,自信がないことがあげられる。自信をもたせるためには,数多くの練習をさせればよい。しかし,ただ何度も読ませるだけでは飽きてしまう。変化のある繰り返しで読ませることが,大切である。例えば,以下のように行う。

①追い読み(教師の後について読む)
②一文交替読み(教師子ども・男女・座席・生まれ月等で交替して読む)
③列読み(列ごとに一文ずつ読む)
④ペア読み(二人で一文交替読みをする)

(4)個別評定をする

 全員(または複数)で読ませていると,声の大きい子に隠れ,声を出さない子が出てくる。これは,当然である。しかし,これではその子の力を伸ばすことはできない。そこで,一人ひとりの音読を鍛える場を設定すること必要がある。そのために,「個別評定」を行う。「個別評定」とは,言葉通り「一人ひとりを個別に評定すること」である。明確な基準を定め「合格・不合格」,または「10点満点」などで評定していくのである。例えば,「教室のすみずみに聞こえる声か」を基準とし,評定していく。合格できなかった子には,もう一度挑戦させる。個別評定により一人ひとりの力を発揮させることで,張りのある声を引き出すことができる。

(5)他者意識をもたせる

 音読は,自分のためだけに行うのではない。他者にも聞かせているのである。声が小さい子には,「他者にも聞かせている」という意識をもたせることが必要である。声が小さいと感じたときは,「今、○○さんの音読が聞こえた人?」と聞く。挙手によって,自分の声がどこまで聞こえているか確認させる。再び,読ませる。また,挙手でどこまで聞こえているか確認させる。このようにすることで,自分の声がどこまで聞こえているのかがわかる。そして、全員に聞こえるにはどのくらいの声で読めばよいのかがわかる。このようにして,他者を意識させることで,張りのある声を引き出すことができる。


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