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TOSSランドNo: 2310162 更新:2013年01月05日

授業で使えるエピソード集8「ああ、中学一年生」


エピソード1 染谷

テスト監督をしていると、様々なことが見えてきます。テスト用紙が配られた途端、一気にスタートさせる生徒がいます。大きく深呼吸をしてから始める生徒もいます。また、問題用紙をきれいに二つ折りにして、更に筆記用具をそろえてから問題に向かう生徒もいます。それぞれの性格の表れであり、面白く思います。ところで、私は先の3つのうち、どのタイプでしょうか?私はせっかちな性格なので、何事もすぐに始めなければ気が済まないタイプです。ですから、正解は最初の「一気にスタートさせる生徒」にあたります。スタートがこうですから、終わりも様々です。何度も何度も繰り返して確かめをする生徒がいます。慎重な生徒が多いです。「念には念の入れて!」というのが、テストの鉄則です。集中しすぎるあまり、問題を読み間違ったり、漢字を書き間違ったりする場合もあります。1度最後まで問題を終わらせたら、心の余裕が生まれます。余裕ある中で確認ができれば、ミスを発見して修正することができます。テストは時間内で終わるように作成されています。普通に勉強をしていれば、1~2回は見直す時間があるはずです。こうした時間を無駄にすることなく有効に使って欲しいと思います。見直しができる生徒とできない生徒では、1~2割は点数が変わってくると思います。最後の最後まで集中力を持続させることが、自分へのプラスになるのです。最後の問題が終われば「テストも終わり」ということで机に頭をおいて睡眠に入る生徒もいます。夜遅くまで勉強してテストを迎える生徒がほとんどだと思います。普通の授業よりも、テストの方が数倍疲れます。ですから、その気持ちも分かります。私の場合、普段の授業ではおこしますが、テストではそのまま寝かせてあげます。周囲の進み具合が気になるのかキョロキョロする生徒もいます。これは不正行為と見なされてしまうので、注意の対象になります。キョロキョロしなくても、窓側の生徒の場合、ずっと外の風景を眺めている生徒もいます。テストは集中力です。集中力が途切れてしまえば、覚えたことも思い出せなくなります。できることも、できなくなります。実力を発揮するには、まずは自分の気持ちを確認することからスタートしなければなりません。テストの意味を理解していれば、「今は何をしなければならないか?」がわかるはずです。

エピソード2 川神

入学式後の学活ではギターつきで歌を歌った。「きみとあっ-った その日から♪」で始まる「なんとなくなんとなく」という歌だった。生徒のみんなも、保護者も大変喜んでくれた。その後、大好きな詩を配り、それを読みあげた。題は「青春」。「青春とは人生のある期間をいうのではなく、心のあり方をいう」で始まる。私の教職経験から中学一年生に望むことは、1.70分の家庭学習をしてほしい(学年×10分) 2.大好きなこと、を見つけてほしい 3.素直な心で友達、先輩、先生方とつき合ってほしいという3つである。

エピソード3 野々村

先日,小中連携で校区内にある小学校へ行き,授業を参観させていただきました。3学期末だったので算数の復習プリントを解く場面で,子ども自身が選択する習熟度別の3コースに分かれて実施されていました。そこに授業中の言葉掛けや眼差し,子どもへの対応の様子が,見ているこちらまで心が温かくなるような先生がおられました。「授業で子どもを愛する」とはどういうことか,1つの形をみた思いでした。ご本人はいつも通り自然に振る舞っておられただけだと思いますが。授業後の話し合いでは,子どもを語る先生(方)の様子から,児童を手塩にかけてここまで育ててきたということが伝わってきて,心を打たれました。そのように慈しまれて育ってきた子どもたちを,下手な指導でスポイルするわけには行かないと背筋が伸びる思いがしました。授業を持たない1年生と接するのは掃除の時でした。動きのよい1年生に会うと思わず尋ねていました。「小学校はどこ?6年生の時の担任の先生のお名前は?」今年卒業した3年生は割合に落ち着いていて,お陰様で多方面で実績を残せた学年でした。これもしっかり土台を育てて中学校へ送りだしてくださった小学校の先生方に負うところが大きいと信じています。

エピソード4 櫛引

中学1年生のとき、仲良くしていた友人がいた。ある日、この友人とケンカをした。実は、ケンカの内容はあまり覚えていない。覚えていない程度の、些細なものだったに違いない。でも、当時の私には許せなかった。教室に入るなり、その友人を責めた。胸をつきながら、勢いよくしゃべった。最初、意に介さなかった友人も、しだいに激しく言い返してきた。相手が言い返せば言い返すほど、短気な私の頭には血がのぼった。やがて、教室後方で、大乱闘になった。「やれやれ!」という声援が、遠くに聞こえた。途中で、担任が止めにきた。が、一向にケンカをやめようとしない私たちに「そんなら好きなまでやれ!」と言った。その言葉を合図に、2人は再び、殴り合った。他の生徒や担任は、それを見ながら、給食を食べるという、何とも異様な光景だった。見られている自分に気がついたとき、何だかむなしくなった。それでも、退くに退けなかった。お互い、顔のあちこちに傷をつくり、血を流すほど、ケンカをした。まわりから見れば、くだらないこと。後からふり返れば、何であんなこと…と思うこと。そんなことに意地を張ってしまうのが、中学1年生だと思う。

エピソード5 堤

小学校を卒業と同時に父の転勤が決まった。全く知らない土地で、私服を制服に替えて中学校へ行った。緊張して職員室に入って行った。担任となる先生を紹介され、第一声が発せられた。「入学式は昨日だったんだよ。」「えっ!」私の中学校生活は教室で転校の挨拶から始まった。・・・1年経ち、中学校の入学式を初めて迎えました。体育館に入場してくる新入生の姿に自分をダブらせた。「感動的だな。自分も歩きたかったな。何を考えて歩いているのだろう?」一人静かに心の中で感動していました。今も鮮明に覚えています。不安と期待で胸をふくらませて入学してくる1年生。「安心しなさい!先生がついているよ!」こういう教師に巡り会うと生徒も教師も幸せだろう。

エピソード6 垣内

今から数十年前の中学1年の時の思い出だ。入学して初めて中学3年生を見た。野球部の先輩だった。下駄箱でぺしゃんこのカバンを下げていた。髪の毛は短髪。学生服は短ラン。ズボンはボンタン。すげなーと思った。マンガにでてくる不良そのものだった。これが俺と同じ中学生か・・・と思った。顎にはヒゲがはえていた。俺より2つ年上だけなのにオヤジに見えた。こんなが相手じゃしょうがねな・・・と思った。

エピソード7 小川

中学一年生。当時の自分を振り返ってみた。初めてそでを通したセーラー服。ちょっぴり大人になれたようで嬉しくて、誇らしかった。一年生でネクタイが短い子や、スカートが長い(当時は長い方が不良っぽくてかっこいいとされていた)子には、先輩から厳しい視線がとんだ。「先輩ににらまれない程度にしとかなきゃ」と、妙なわきまえ方も覚えた。新しい教室、先生、友達、・・・。大人に近づいたようで嬉しくて、なんだかこれまでの自分から、変われそうな気がしていた。教師として勤め始めてからのこと。ある主任の先生が、入学式後の学年集会で話された。『中学校は大人になるための練習をするところ。先生たちは、君たちが卒業するとき、自信を持って高校や職場に送りだせるようにしなければならない。みんながそういう人間になるための手助けを、先生たちはするんだ。』こんな趣旨だったと記憶している。同じ学年のある先生は、『どんな人も、みんな良くなりたいと思っている。そこを認められるようになってほしい。小学校の時、よく悪いことをしていたからという理由で、先入観を持って友達のことを見るのはやめよう。”今”頑張っていることを認め合える集団になろう。”こういう趣旨の話を、時と場に応じて色々な言い方でみんなに伝えていた。中学一年生は、”大人”になるための初めの一歩だと思う。自分を変える大きなチャンスの時でもある。ただ漠然と過ごしてはもったいない。勉強でも、部活でも、何か一つは打ち込めるものをみつけてほしい。そして先生や友達と、たくさんたくさん話してほしい。けんかも、仲直りも、悩みも、たくさん経験してほしい。そして乗り越える度に強くなってほしい。すべては大人になる時通らなければならない道だから。ああ、中学一年生、素敵な大人への第一歩を、誇らしく踏みだそう!

エピソード8 富永

【出会いの場面で】「中学校の先生の仕事はね・・・」と前置きして語り始めた。4月入学式の後、30分間での学活でのことである。「みんなが一人前になるのを後押しすることなんだ。つまり、みんなが自分の力で、一人前になっていくのを手助けすること。これが中学校の先生の仕事なんだよ。もちろん、みんなが悪い方に行きそうになったりしたら、後ろから抱えて止めたりもするけど。」1人の男子に出てきてもらい、実演(後ろから押したり、抱きかかえたり)しながら話をした。生徒達は、神妙な顔をして聞いていた。私と、生徒達の出会いの一コマである。

エピソード9 岡部

中学校の1週間 「ああ!1年生」・まあ君のお姉ちゃん。あと少しで帰りの会が始まるかな、というときだった。冬にしては、ミョーにあたたかい午後でまあ君はベランダにで、ひなたぼっこをしていた。1の1の教室のナナメ左下は3年生の昇降口で、ちょうどまあ君のお姉ちゃんが帰るところだった。まだ、遊びたい盛りの1年生は掃除をやるのが未だに要領が悪い。遊びながら、だらだらやるから、先生から山盛りのお小言が飛んできて、ますます、だらだらしてしまう。そこにいくと3年生は掃除をあっという間にやってしまい、帰りの会が終わるのも早い。お姉ちゃんのクラスはその中でも、とりわけ早い。(なんでも、先生が叱る時間もないくらい早く終わってしまうらしい)早く帰れていいなあ、と見ているとお姉ちゃんが1年の教室のほうを振り返った。まあ君に気が付いて、手をふった。「まあ君、お先にィ!」まあ君も、つられてつい手をふった。「おい、まあ君のお姉さんだぞ!」「え、まあ君のお姉さんがいるのか?」お姉ちゃんの声を聞きつけて、トシキと、タカシがベランダにすっ飛んできた。まあ君のお姉ちゃんは色白で、目がくるっとしている美人だ。モーニング娘のおだんご頭の子によく似ている。髪の毛を2つにアタマの両脇の上の所でしばっていると、ホントにかわいい。ちょっとちっちゃいので、とても3年生にはみえない。それでいて、まあ君もいれて弟が3人もいるから、とても面倒見のいいお姉ちゃんなのだ。まあ君の家に遊びにきた友達は、みんななっちゃんのファンになる。同級生の女の子よりずっとあか抜けているし、やさしそうだし・・・。やってきたトシキやタカシも、まあ君の脇にたっていっせいになっちゃんに手を振りはじめた。やがてなっちゃんが、校舎の影に入って見えなくなったころ、ドシンという音がして、ベランダがぐらっと揺れた気きがした。まあ君が脇をみると、トシキとタカシが重なって倒れていた。トシキはおでこをおさえ、タカシは鼻を押さえている。どうやら、手をふることに夢中になって、なっちゃんを追いかけながらベランダを移動するうちに、柱に激突してしまったらしい。トシキはおでこをしたたかにぶつけ、かなりおおきなタンコブを作った。タカシはトシキの後頭部に顔面からぶつかって、鼻をうったらしい。あっという間に、鼻血がたらんと出てきた。「オマエラ、そこで何やってるんだ?」帰りの会を始めようとやってきた、ケンジ先生のどなり声が聞こえた。しかたがなく、トシキはおでこを押さえながら、タカシは鼻をおさえた指のあいだから血をしたたらせながら教室にもどった。情けない顔をした二人をみてケンジ先生は、何も聞かずに、「もういいから、保健室にいってこい」といった。二人は、クラスの前で説明しなくて済んだので、ほっとして保健室に飛んでいった。しかし、「2人が、まあ君のお姉さんをみて鼻血をだした」
といううわさが1年の5クラス全部にひろまってしまった。しばらく、女の子たちから冷たい目でみられたのは言うまでもなかった。


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