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TOSSランドNo: 9321944 更新:2013年01月05日

4月にスタートさせた「学級のシステム」を一年間やり通す


これが1年間有効だったシステムだ!!

(1)長い学活を、中学校から追放しよう

「さようなら」
染谷学級は、校内9学級中、最も早く帰りの会が終わる。
なぜか?
第一に、掃除をさぼる生徒がいないこと。
中学生は3時過ぎまで拘束される。 
少しでも早く自由にしてあげたい。
放課後、生徒にはそれぞれ大切な予定がある。
そのためには、掃除を早く終わらせなければならない。
当然、私は生徒と一緒に掃除をする。
生徒の3倍は働く。
だから、強く指導ができる。
「机を拭いて!」「モップをかけて!」と、次々に要求する。
生徒は黙々と働く。
教室掃除に10分はいらない。
遅くまで学活を行っている学級ほど、掃除をダラダラと行っている。
しかも、サボる生徒が多い。
当然、説教が多くなる。
第二に、生徒が自主的にプリントを配布してくれること。
染谷学級には、固定された係は存在しない。
手の空いた生徒が職員室に来てプリントを教室に持っていく。
そして、配布する。
私は「ありがとう」と笑顔でお礼を言う。
私は掃除終了後、連絡事項の確認に職員室に戻る。
再び教室に行った時には、プリント類は配布されている。
第三に、何よりも帰りの学活を優先すること。
遅い学級は、担任が教室にいるのにコートを着たり、学習用具を鞄に詰めたりしている。
だから、教師の説教が始まる。
私の場合、生徒が行動する前に帰りの学活を始めてしまう。
身支度などは、その後にゆっくりやればいい。
第四に、「早く学活が終わること」を褒め続けること。
早く学活が終わることにプライドを持たせたい。
だから、私は「早く学活が終わるのは団結力がある証拠です」
「早く終わる学級には力がある」と褒め続ける。
高校入試の面接で「あなたの学級はどんな学級ですか」と聞かれ、
「一番早く帰れる学級です」と胸を張って答えた生徒がいたほどである。
向山洋一氏は「帰りの会はいらない」と主張している。
これは、「何もしない」と言っているのではない。
「無駄な時間を省け」と主張しているのである。
「生徒を早く自由にしてあげたい」と思うから、教師は無駄な行為を省くことを考える。
何も考えない教師は「一日の反省」など、どうでもいいことを延々と行う。
まさに、犯罪行為である。
ダメなところは、短く指摘してあげればいい。
生徒には、その方が何倍も伝わる。
長い学活を、中学校から追放しよう。
それができるのは、法則化教師だけである。

(2)風邪で長期欠席の生徒へ仲間のメッセージを伝える

風邪が流行して長い間学校を欠席する生徒がいる。
私は生徒が3日間連続で休んだ場合、
プリント類を学校の封筒に詰めて家庭訪問するようにしています。
その封筒には、学級の仲間にメッセージを書いてもらう。
次のような言葉とイラストで、封筒がいっぱいになる。
  「早くよくなって、一緒に遊ぼうね」
  「数学と社会のノートは私がとっています。安心してね!」
  「良子がいないと教室が静かすぎるよ。春樹も寂しがっているよ!」
メッセージを受け取った生徒は、
「早く学校に行きたい」と思うようになると言う。
学級集団の力が、風邪の回復にもつながっているのである。
以下、2月22日発行の学級通信を紹介する。
登場する生徒名は仮名である。
先週、春子さんがおたふく風邪でお休みしました。
おたふく風邪は、出席停止となります。
お医者さんの許可が出るまで、学校に来ることはできません。
1番前の席が空いているというのは、実に寂しいものです。
朝学活の時、春子さんは私の話を真剣な眼差しで聞いてくれます。
この眼差しを見ていると「今日も1日、元気を出してがんばろう!」
という気持ちになります。
生徒のちょっとした仕草で、元気が出るのですから、
教師という職業は素晴らしいと思っています。
その春子さんがいつもの席にいないと、1日が寂しい気持ちでのスタートになります。
23日(金)、学校の大きな封筒を持って学級へ行きました。
朝学活で、このように話しておきました。
 今日の夕方、春子さんのお家に学級通信を持って行きます。
 川渕君、この封筒に机の中にあるプリントを入れておいてください。
 せっかくなので、春子さんへのメッセージがある人は封筒の余白に書いてください。
 元気が出るメッセージをお願いします。 
隣町で行われた会議が終わり、6時半に学校に戻りました。
職員室の私の机に、封筒が載っていました。
誰かが気をきかせて、封筒を職員室まで運んでくれたのです。
その優しさに、心が温まりました。
7時頃、封筒を春子さんのお宅に届けました。
「やっと元気になりました」というお話をお母さんが伺い、安心して帰宅することができました。
メッセージを寄せてくれたみなさん、ありがとうございました。

(3)靴箱を通して「生き方」を伝える

靴箱が、その学級、学年、学校の教育力を示している。
私は、そう考えています。
しかし、生徒は「靴箱ぐらい…」という程度の意識しかありません。
この溝を埋めなければ、指導は徹底されません。
「なぜ、靴箱を正常に使わなければならないのか?」
この部分をきちんと伝えることで、生徒は納得して指導に従う。
まさに、趣意説明の原則である。
以下、10月1日発行の学級通信を紹介する。
文章中に登場する名前は、すべて仮名である。  
靴箱を見ていると、その学級の雰囲気がわかると言います。
学級が落ち着いているときは、靴はそろえて靴箱に入っているものです。
学級が荒れ始めると、靴が乱れ、靴箱には靴以外のものが置かれるようになります。
ですから、私はほぼ毎日、靴箱の様子を見てから帰宅します。
先日、C組の空いている靴箱に3足の靴がありました。
いずれも、部活で使っているシューズです。
その3足の靴を職員室に持ち帰りました。
そのままにしておくと、マネをする生徒が出てくるからです。
次の日には5足に増え、1週間後には10足に増えます。
こうなってしまえば、もう指導は難しくなります。
中学生であれば、靴箱の使い方ぐらい知っています。
ですから、「部活で使う靴ぐらいは自分で管理しなさい」と言えば済むことです。
何も難しい指導ではありません。
しかし、これは2~3人だから通用する指導です。
これが10人、20人となってしまっては、
生徒が「別にそれぐらいいいじゃないか!」と居直ってしまいます。
こうした状況になる前に指導しなければ、
正常な状態に戻すのはかなりのエネルギーを必要とします。
それは、状況が徐々に悪くなっているのに、
その状態を放置していたことに問題があるのです。
指導しない教師側に問題があるのです。
「指導しない」ということは、その状態を認めていることになるからです。
2年生の2学期は、生徒が「大人」に大きく変身する時期です。
ですから、「なぜ、そうすることが必要なのか?」
という趣意説明をしっかりしながら指導していきたいと考えています。
幸い、2年生は大きな問題を抱えている生徒はいません。
1度言うだけで、教師側の真意を理解して節度ある学校生活を送っています。
こうした姿を、今後も大切にしていきたいと考えています。
さて、靴箱に置かれたままの3足の靴。
3日目にして、やっと持ち主が受け取りに来ました。
置いた場所から自分の靴がなくなっても、気付かなかったのでしょうか? 
それとも、「盗まれてしまった」と靴をあきらめてしまったのでしょうか?
その辺りが気になるところです。
私としては強く指導するつもりはありませんでした。
しかしながら、靴の持ち主である3人とも神妙な顔で受け取りに来ました。
「悪いことをしてしまった」「怒られるかも知れない」と思ったのでしょう。
生徒自身に罪の意識があるのですから、心配は全くありません。
私は「親に買ってもらった靴です。大切に使ってください」とだけ伝えました。
実際に社会に出て働いてみると、1万円を稼ぐのが、いかに大変なことがわかります。
1万円以上する靴ならば、靴1足が大人1日分の労働に相当します。 
新聞配達のアルバイトなら、10日分の労働になることでしょう。
だからこそ、大切にしてほしいのです。
親は「この靴を履いて、精一杯汗を流してほしい!」という願いを込めて靴を与えます。
そうした尊い親心を踏みにじることだけはしてほしくありません。
靴箱に置かれた1足の靴からでも《立派な教育》ができるのです。


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