短時間で、しかもその場でできる方法で、子どもの体に合った机といすを使わせたい。
ある学級の臨時担任になったときのことである。
何か意図があったのかもしれないが、子どもたちを見て驚いた。
クラスで一番背の低い子が、一番高い机といすを使っており、体格のいい子が低い机といすを使っていた。
背の低い子は、足が床につかず、ブランブランしていた。立ったり座ったりも大変そうだった。
反対に、体格のいい子は窮屈そうだった。
早急に、子どもの体に机といすを合わせたい。
しかし、高さ調節の機能がついていない。
短時間で、しかもその場でできる方法を考えてみた。
1.教室の北側半分に、机を低い順に並べる。(横6列・縦6列を目安に)
2.教室の南側半分に、いすを低い順に並べる。(横6列・縦6列を目安に)
3.子どもを廊下にだし、背の低い順に並ばせる。(男女各1列の2列になっている)
4.3を男女混合の、背の低い順に並べ替える。・・・1列になる。
5.背の低い子から順に教室に入れ、いすに座らせる。・・・いすが決まる。
6.背の低い子から順に、机を決める。・・・椅子をもって決まった机に行かせる。机も決まる。
7.自分の元の席に、新しく決まった机といすを運ぶ。
8.他の席へ移った自分の道具をとりに行き、自分の席に運ぶ。
体格のいい子は、太ももがつかえないため、気づかれないように、やや高い机にさせた。
新しいもの、古いもの、差は大きかったが、子どもたちは不満もいわず、あたったものを受け入れており立派だった。
身体測定の「身長の記録」を見ながら手作業で並び替えるのは、至難のわざだと思った。
この方法ならその場ですぐにできる。
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