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TOSSランドNo: 1243054 更新:2013年01月03日

自分の指導法と違う「描きかけの絵」を引き継いだとき


臨時講師時代の6月末、突然5年生担任になった。
6月上旬から描いているという、指導途中の写生絵画『窓辺の花』を引き継いだ。
7月上旬に「絵画展」があり、それまでには仕上げなければならない。
ところが、

過去に自分が指導してきた方法と、全く異なる画風だった。

引き継いだときの状況は、次の通りであった。

【素材・使用用具】 
 薄手の四つ切り画用紙(白)・画板・えんぴつ・水彩絵の具12色
【絵を描く場所】 
 教室外で校内の好きなところ(渡り廊下・図書館・踊り場など)。
【絵の状況】
  1.植木鉢またはミニプランターに入った花の部分は、彩色済み。
  2.彩色はかなり薄く、絵の具の色そのもの。
  3.その『花』の部分だけ切り抜き、別の画用紙に貼ってある子がたくさん。
  4.背景の下描き途中だが、えんぴつの線を何度も消したあとがある。
  5.画用紙は、あちこち破れ、くたくた。

私が過去に習い指導してきたのは、

・箸ペン(墨汁)かマジックで下描きをし、1度描いた線は消さない。
・彩色は、画用紙が透けないくらいとても濃い。
・展示会用なら、画用紙は厚手を使用。

だった。
あまりにも正反対の指導法であり、面食らってしまった。
これからどうするか、次の点で迷った。

【迷い】
 1.先に描いた線をマジックでなぞらせ、先に描いた花も、上から濃く彩色させるか。
 2.このまま進め、背景は花より薄く彩色させるか。

「TOSS愛知教育サークル」の堀田実氏にメールで相談した。
よく似た画風の絵が、商店街のHPに載っており、その画像を添付した。
すると次のようなアドバイスをくださった。

絵を見ていて、下絵がきの線は鉛筆のまま、重色を徹底して指導されてはと思いました。
一旦鉛筆でかいた上にペンでなぞらせると、子どもの心理としてはどうしても「なぞるだけ」になってしまいがちです。
なぞる時は、対象を再度よく見たりしないのです。
■鉛筆である程度細かいところを描き込ませる。
■淡彩(薄塗り)で何度も重色をさせ、立体感や色の微妙な変化を追求させる。
  (中略) 
■「キミ子方式」のように三原色、原色でなくとも3~5色だけ選んで彩色させるのもいいかと思います。
・・・やったことはありませんが。
       堀田実氏(TOSS愛知教育サークル)より

そこで、やっと次の方向が定まった。

【結論】 このまま続けさせる。
 1.先の彩色には、手を加えない。
 2.「3原色」(赤・黄・青)で指導する。 
 3.背景は、花より薄く彩色させる。空は「キミ子方式」にする。
 4.一度描いたえんぴつの線は、絶対に消させない。
 5.破れた部分は、裏から画用紙を貼り、補修する。

三々五々散らばって描いていた子どもたちは、全員教室に集め、一斉指導し、仕上げさせた。
このことにより、友だちとのんびりくつろぎながら描く気持ちから、集中して描く気持ちに切り替えさせることができ、はかどった。

何とか期限までに、宿題にせず、仕上げさせることができた。

参考文献:
『3原色の絵具箱1 描いてみよう!もやし・イカ・空』松本キミ子・堀江晴美(ほるぷ出版)


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