野外で菜の花やキャベツの葉の裏をめくって、卵や幼虫を探す。
子どもたちもアオムシを教室に持ってくる。
しかし、育てていくとアオムシのなかから変な幼虫が出てきた・・・
蛹ではなくて、まゆを作り出した・・・
「観察させていたのに途中でだめになった」「実は蝶ではなく蛾を観察させていた」こんな経験はないだろうか。
ここでは、確実に蝶の卵を手に入れる方法を紹介する。
①白い蝶を集める
「宿題です。白い蝶を捕まえてきてください。」といえば、すぐに白い蝶が集まるだろう?
オスとメスの蝶を捕まえたい。
と言っても、ただひたすら白い蝶を捕まえればいいのである。
5頭以上集まれば、だいたいオスとメスの蝶がその中にいるはずだからである。
(蝶は、1匹2匹・・・ではなく、1頭2頭・・・と数える。)
②蝶を狭い虫かごに入れる
虫かごや水槽などに捕まえてきた蝶を入れる。
ここで、卵を産める(交尾している)蝶を見分ける。
シロチョウ類(モンシロチョウなど)は、重婚を避ける?!
そのために、交尾をしたメスはオスに対してあるポーズをとる。
あるポーズとは、羽をひろげ、腹を上にピョコンとあげるポーズである。
たくさんの蝶を狭いところに入れることで、このポーズをとりやすくする。
これで、卵を産める(交尾している)蝶を手に入れることができたのである。
③卵を産ませる(強制産卵法)
卵を産める蝶を水槽などに入れ、押入れなどの暗い場所におく。
ダンボールなどをかぶせて暗くしてもよい。
この状態で一晩寝かせる。
そして、次の日の朝、水槽にキャベツなどを入れ、蛍光灯で光を当てる。
(キャベツのほか、ダイコン・コマツナ・アブラナ・チンゲンサイなどでもOK!)
すると、次から次へと面白いように、卵を産みつける。
1時間目に合わせて、この「強制産卵法」を使えば、子どもたちに産卵の様子を見せることができる。
☆一頭から、およそ50~200個の卵が確保できる。
☆アゲハ類でも、交尾したメスの蝶を捕まえれば、「強制産卵法」が使える。
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