原実践は、向山洋一氏。
離任式のパフォーマンスにお勧め。
「船長さんの帽子」で子ども達に夢をもつ素晴らしさを語る。
向山実践「船長さんの帽子」で、子ども達とお別れするシナリオを考えた。
離任式。
子ども達は帽子という『モノ』に引き付けられ、舞台にくぎ付けとなった。
(☆2002年 離任式での実践)
20年前、5月5日の子どもの日。
ある少年の話をします。(「かぶと」 をかぶりながら)
少年は、大きくなったら何になろうと考えていました。
「強い将軍になって、世界制覇をしてやるぞ!」
でも、それには戦争して、多くの人たちが傷つけあうことになってしまいます。
少年は考え直しました。(変形させながら)
すると、突然!ウー、カンカンカン!消防車のサイレンの音が聞こえてきました。
近くのハンバーガーショップで火事が起きたのです。
消防士さんが懸命に火を消しています。 (「消防士」になって)
「かっこいいなー、そうだ!消防士さんになろう!これなら人の役に立てるぞ!」
少年はいいことを考えついたと思いました。
すると、急におなかが減ってきてしまいました。 (ハンバーガー屋の店員になって)
「そうだ!ハンバーガー屋さんの店員になろう!いつでもおなかいっぱいハンバーガーが食べれるぞ!」
でも、そんなことをしたら、お店はつぶれてしまいますよね。
少年は、また、考え直しました。
「そうだ!僕は海が好きだった。大きくなったら船長になって、世界中を船で巡ろう!」(船長になって)
しかし、少年はある重大なことを忘れていました。(船を動かしながら)
少年は、ひどい船酔いをしてしまうのです。
「嵐にあって、船酔いがひどくなって、マストが折れてしまったらどうしよう!」 (船の上の部分をちぎる)
「氷山にあたって、船の先が折れてしまったり・・・」 (船の先をちぎる)
「大きなサメがきて、船をかじられ、船が沈んでしまったら大変だ!」 (船の後ろをちぎる)
少年は不安になり、また考え直しました。
「そうだ!こんなに素敵な先生がたくさんいるじゃないか!(先生方を指差しながら・・・)」
「お休みもたくさんありそうだし、給食も食べれるぞ!大きくなったら先生になろう!」 (開いて・・・かぶる)
さて、この少年の夢はかなったでしょうか?
この少年は、今、のびたTシャツを着て、子ども達の前に立っています。
少年とは、先生のことだったんですね。
今夢を持っている人?(挙手をさせる)
夢や希望を持ち続ければ、必ず夢はかないます。
どうか、みなさん、素敵な夢をかなえてくださいね。
お話し終わります。
参考文献 『教育トークライン』 1996、12 NO、106 P,39 「私の見た事務局会議」 清水裕子
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