TOSSランド

コンテンツ登録数
(2019/09/15 現在)

21653
TOSS子どもランド TOSSオリジナル教材 TOSS動画ランド TOSSメディア TOSS-SNS TOSS公式(オフィシャル)サイト
TOSS子どもランド
TOSSランドアーカイブ
TOSSランドNo: 1211227 更新:2012年11月30日

こうすれば二重跳びはできる


1. 全員達成できる技
「第4回向山型体育入門講座」において,伴一孝氏は「教師がかかわればみんなできるようになるもの」として,次の5つを挙げた。

1  開脚跳び
2  逆上がり
3  二重跳び
4  水泳25m
5  後転 

 これらは,全員ができるようになるための指導法が確立されているという。
 体育では,学級集団での支え合いが大切である。ほとんどの場合は,子供同士のかかわりによってできるようになっていく。しかし,支え合ってもできないというとき,教師の出番になる。そして,教師が指導することによって,間違いなくこれら5つの技はできるようになっていくのだという。

2. 二重跳びの我流指導
 二重跳びができるには,1回旋1跳躍が30秒間に70回できることが条件である。
 7年前,この条件をクリアーしている子を相手に,二重跳びの指導をした。2年生である。下山真二氏の『小学校の苦手な体育を一週間で攻略する本』(PHP)を参考にして指導した。
 「手打ちジャンプ」「もも打ちジャンプ」「グリップもも打ちジャンプ」「ロープ空打ちジャンプ」というように,本に書いてあるとおりに指導を進めていった。しかし,このときの指導では,誰一人二重跳びができるようになった子はいなかった。
 当時は,法則化を知ったばかりだった。向山氏の開脚跳び指導を追試して,全員ができるようになった。法則化の指導法を追試すれば,絶対にできるようになるのだと信じて指導しただけにショックだった。
 なぜ1人も二重跳びが成功しなかったのか,分からなかった。

3. 「伊東家の食卓」を見て
 数年後,「伊東家の食卓」という番組で,下山氏の本と同じような方法での指導が「裏技」として紹介されていた。
 紹介されたのは,手たたきジャンプの部分だけであった。番組では,手たたきジャンプをした子供たちが,次々と二重跳びができるようになっていった。
 おかしいと思った。私がやったときは,誰もできるようにならなかったのに。
 しかし,決定的なことに気づかされた。自分の我流指導に気づかされたのである。
 番組を見ていると,成功している子は,ジャンプしている間に手を2回たたいている。「トンパパ」「トンパパ」というリズムなのである。
 2回目の手たたきのときに既に着地しているような子は,番組でも二重跳びができるようにはならなかった。
 私が指導した子供たちは,まさにこの状態だったのである。空中で2回手をたたけていなかったのである。

4. なぜこれで跳べるようになるのか
 空中で2回手をたたけると,なぜ二重跳びができるようになるのか。それを考えてみる。
 二重跳びができないのは,協応動作ができないからである。手の動きと足の動きの協応動作が身についていないから跳べないのである。ジャンプ1回に対して,ロープを2回回すという動作ができないのである。
 それをクリアーするための第1段階が,ジャンプ1回に拍手2回という動きなのである。二重跳びの動きに近く,この練習は協応反応を高めるための的確な運動になっていると考えられる。また,手をたたく動作によって,脇をしめる感覚が身につく。

5. ステップを踏んで指導する
 だが,「手打ちジャンプ」だけではまだ不十分である。より二重跳びに近い動きにするために「もも打ちジャンプ」を取り入れる。
 更に近い動きにするために,グリップを持って,「グリップもも打ちジャンプ」をする。
 そして,ロープを回す。「ロープ空打ち左右10回」である。
 次にジャンプを入れる。「ロープ空打ちジャンプ左右10回」である。1回旋1跳躍が30秒間に70回できるような子は,手首を速く回す感覚がきちんと身についているので,スムーズにできる子が多い。身についていない子は,10回も回していると,ジャンプとロープ回しのタイミングがずれてくる。
 これらができるようになったら,次のように指導していく。太田昌秀氏によるスモールステップの指導である。

1   1回旋-1回旋-1回旋-2回旋
2   1回旋-1回旋-1回旋-2回旋-1回旋-1回旋-1回旋-2回旋
3   1回旋-1回旋-1回旋-2回旋-1回旋-1回旋-1回旋-2回旋
4   1回旋-1回旋-1回旋-2回旋-1回旋-1回旋-1回旋-2回旋-1回旋-1回旋-1回旋-2回旋
5   1回旋-1回旋-2回旋
6   1回旋-1回旋-2回旋-1回旋-1回旋-2回旋
7   1回旋-1回旋-2回旋-1回旋-1回旋-2回旋-1回旋-1回旋-2回旋
8   1回旋-2回旋-2回旋
9   1回旋-2回旋-2回旋-1回旋-2回旋-2回旋
10   1回旋-2回旋-2回旋-1回旋-2回旋-2回旋-1回旋-2回旋-2回旋
11  1回旋-2回旋-2回旋-2回旋 
 

このようにして,少しずつステップアップしていくように指導していくのである。
このような指導に加えて,ジャンピングボードの活用や二重跳びリレーの指導を取り入れるなどして,子供たちが進んで練習に取り組むようなシステムを組み合わせていくことが大切である。


0回すごい!ボタンが押されました

コメント

※コメントを書き込むためには、ログインをお願いします。
New TOSSランド