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TOSSランドNo: 4183299 更新:2013年01月01日

向山実践国語詩「雑草の詩」鶴岡 千代子


雑草のうた
                      鶴岡 千代子
せっかく 花を さかせても
せっかく 葉っぱを ひろげても
ふりむいていく 人はない

それでも 平気さ みんなして
むんむん草むら つくってく

どんなに のどが かわいても
どんなに ほこりを かぶっても
水など くれる 人はない

それでも 平気さ 上むいて
のびたいほうだい のびていく

オオバコ ハコベ ヒメジョオン
ちゃんと 名前が ついてても
よびかけてくる 人はない

それでも平気さ いつだって
きらきらしながら 生きていく

「雑草のうた」の本時
さて、授業のへと展開していく。 主な発問・指示は以下の通り。

(1)教材文の判読。
(2)子どもたちによる音読 追い読み
(3)子どもたちによる音読 一人読み。
(4)問題づくり
(5)板書
(6)問題づくり2
(7)教師の問題
(8)授業の感想
(9)合唱「手のひらを太陽に」

指示1:

(1)教材文の判読

向山氏は、淡々と読んでいた。
心なしか、力強くも感じられる。

指示2:

(2)子どもたちによる音読 追い読み

指示3:

(3)子どもたちによる音読 一人読み。

当然、子どもたちにも発話させる。
変化のある繰り返しを使っている。

指示4:

(4)問題づくり

 向山氏は次のように指示している。

指示5:

これから,問題作りをします。
例えば、このように。ノートに○1と書きなさい。
「この詩の題名は?」(板書)先生と同じように書きなさい。
答えを,その隣の行に書きなさい。

指示6:

(5)板書

5問作成した子どもから、向山氏の所へノートをもって来させる。
向山氏は、瞬時にそれらの問題を振り分け、黒板に書くように指示する。
子どもたちの問題がずらっと縦書きに並ぶ。
子どもたちの活動が目に見え、ダイナミックな活動へと展開されていく。
黒板には、連やリフレインなど、詩の形式的な問題が取り上げられ、その問題について、子どもたちに考えさせ、簡単な説明を加えていった。実は、この場面に教材研究の肝がある。

この詩は,「雑草」のことを読み手に伝えたいのですか。
 そう考える人は○。違うと考える人は×を書きなさい。

これは、ずばり主題へと切り込んだ発問だ。
○×を書かせることで、自分の立場を明らかにしようとしている。 
さらに向山氏は次のように説明している。

説明1:

お話の中には,事件や出来事が書かれています。
作者は,それを使って言いたいことを伝えてくれます。
「ありとキリギリス」というお話を知っていますか。(簡単にあらすじ説明)
 *原作は、イソップの「セミとあり」というお話らしい。
およそ,人というものは,普段からこつこつ努力しておかなければならない。
「後悔先に立たず」ということを伝えてくれるお話です。
このように,お話で作者が一番伝えたいことを「主題」(板書)といいます。

向山氏は主題の説明のあと、子どもたちに次のように発問している。

発問1:

この詩で,作者が読み手に伝えたいこと,言いたいことは何なので
しょうか。ノートに書いてごらんなさい。

書けた子から指名なし発表させる。
ア 一人でも生きていけるということ。
イ 一人で生きていこうということ。
ウ 雑草のようにたくましく生きていこうということ。
エ たとえ人に相手にされなくても,力強くありたいということ。
オ 雑草のような強い気持ち。
カ つらいことがあっても,いじけずに前進していこう。
キ 雑草のように踏まれても踏まれてもたくましくありたい。
ク どんなにちっぽけな存在でも命があって生きていけると言うこと。

発問2:

これと同じような意味で歌われている歌があるんだけれど、
知っているかな。

 子ども達から出なかった。
ここは,向山氏が教えた。

「手のひらを太陽に」です。

(子ども達から「ああー。知ってる。」の声)
みんなで歌ってみましょう。
 全員で一番を歌う。

「みんなみんな生きているんだ」ってことですね。
では,まだ明らかにされていない問題を一つ書き写して終わりに
しましょう。もう一度、この詩をじっくり読んで,お家で考えてきてごらんなさい。終わります。

参加者の感想
 ライブで見ていた人の感想は以下の通り。

鳥肌の立つように組み立てだった。
子どもたちの学習活動を整理し、ステップに分け、理解への手順が意図的に
組みこまれている。【師尾喜代子先生】

目の当たりにして,ぞくっときた。 体全体に,ピリッと電流が走った。
衝撃的だった。 なんてスマートなんだ。 なんてテンポがいいんだ。
なんてゆったりしているんだ。
言葉では言い尽くせない「これぞ授業!」というものを初めて見た思いが
した。【三浦弘先生】

元実践では、一時間の授業の中で、例示の問題を含めて18問の問題を扱っている。さらに歌を歌い、授業の感想まで聞かれている。 私の実践では、テンポを早くしたつもりでも扱った問題は、15問である。歌と授業の感想はなしである。問題の扱い方、間の取り方などに無駄があるようだ。 授業のリズム、テンポを確認する上でもおすすめの実践である。【伊藤隆之先生】


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