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TOSSランドNo: 2320614 更新:2012年11月30日

家庭訪問前に学級通信で伝えること


家庭訪問が来月6日から行われます。教員を16年もやっていると、家庭訪問にまつわる思い出もたくさんあります。忘れられないのは、最初の家庭訪問です。3月に大学を卒業し、4月から教員生活がスタートし、学級を持ちました。まだ、学校にも地域にも慣れていない中での家庭訪問は「恐怖」でした。

生徒が書いてくれた地図を頼りに家をさがしたものの、玄関を開ける勇気が出ませんでした。時間だけが過ぎていくので、意を決して、チャイムを鳴らしました。玄関に出てきたのは、体が大きく、しかもパンチパーマのお父さんでした。前任校は漁業地区だったので、ほとんどの家庭は漁業を営んでいました。慣れてくれば、お父さん方と話をするのも楽しくなったのですが、初めてみた漁師の方々は本当に恐ろしく感じました。

この日、天気が悪く、漁が中止になったそうです。私が話をしても、そのお父さんは、ずっとカレイの干物を向いていました。話しかけても、「そうだ」「違う」といった単語しか返ってきませんでした。

「何か、気に障ることをしまったのかな?」「だったら、最初に謝らないとダメかな?」と思っているところに、そのお父さんはむいたカレイの干物を私に放り投げました。そして、「食え!」というのです。これが、そのお父さん流の歓迎方法だったのですが、まだ教師に成り立ての私には分かるはずもありません。冷や汗をいっぱいかいて、その家を出ました。たった20分間でしたが、私には1時間にも2時間にも感じました。
翌日、その家の子どもに、「父さん、何か言っていた?」と聞いてみました。すると、「『若くて、いい感じの先生だった』と言っていたよ」と教えてくれました。その一言で、ホッとしたことを覚えています。

家庭訪問にうかがうと、「子どもたちは、本当に幸せだな!」と思います。
どの家庭でも、子どもの写真、子どもの賞状、トロフィーやメダルなど、子どもの思い出の品が飾られています。それを見ただけで、大切に育てられてきたことが分かります。愛情いっぱいに包まれた場所でお話を聞くことは、大きな楽しみでもあります。


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