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TOSSランドNo: 1626761 更新:2012年12月31日

二条河原落書・向山学級版


向山先生作の「二条河原落書・向山版」(私はもう一度聞きたい。あのパロディーはつくづく傑作だと思いますよ。)
【引用】向山洋一奇跡の日記指導 岡部氏の原稿より

岡部覚氏が「もう一度聞きたい」と願う二条河原落書・向山版とは次の文である。

此頃、六の一に流行るもの、着つけぬ冠(かんむり)。上の衣(きぬ)。夜毎夜毎の品定め。石けり、ひまわり、めちゃぶつけ、居直り遊びの子どもたち。虚騒(からさわ)ぎ、虚軍(からいくさ)に虚(から)喧嘩(けんか)、ひたすら叫ぶ正常化。俄(にわか)主任(しゅにん)まよへるも、器用の堪(かん)否(び)沙汰(さた)知らず、もるる人なき決断所。賢者(けんじゃ)の顔なる伝言は、我も我もと見ゆれども。巧みなりける詐(いつわり)は、愚(おろ)かなるにや劣(おと)るらん。
宿題、勉強なんのその、在ヶ所ヶ(ざいざいしょしょ)のうかれ衆、箱庭ほどの庭なれど、いくばくぞや
数(かず)不知(しれず)。よその見る目も心地よし。俄(にわか)勉強始めるも、三日と続く者はなし。
決めて破いてまた決めて、計画倒れの者多し。親馬鹿しのぐ子の強さ、そのまた馬鹿の
慣れの果て、教師に迫る子どもたち。ここぞ、勝負のしどころと、義理と人情に身をつつみ、旅立ちたるは、一人半。ジュニアいかにの声もあり。
漢字、レポート、実力試験、ひとまず過ぎて一安心。日記をつけぬ者あれど、
続き続けて一年有余。この頃読むべき文もあり。我思わねど我はあり。
無知、追従、おべんちゃら、ひいき、差別に特急授業、見切り発車に積み残し。
そは死罪の罪なれば、せめて我々は闘うと、身を乗り出したる教師馬鹿。
譜第(ふだい)・非成(ひせい)の区別なく、学の真理は不変とて、黄(き)ばみ古びた教科書を失いたければ、あと一年、創らむものと気色(きしょく)ばむ。
朝に一言、露払い、班(はん)毎(ごと)に立つ人小屋は荒涼(こうりょう)一間(いちけん)板六枚。在ヶ所ヶ(ざいざいしょしょ)の辻ヶ(つじつじ)ばなし。
たそがれ時になりたれば、疲れてたどる赤ちょうちん。これぞ、教師の生きがい、蒲田あたりを狂奔(きょうほん)す。人車華落(じんしゃからく)に遍(へん)満(まん)し、心いやせる後姿。教科教育手を焼いて、頼みの綱はアネゴとアネサン。良きか、悪(あし)しきか知らねども、良識めきたる言もあり、事実で見せる子の姿。疲れはいとど倍増す。
誰を見習うわけでもなく、ひとえにはやる学年通信。海苔竹しびは、森ヶ崎のほもぶるものといひながら、路地の噂にこそなりにけり。下衆(げす)上臈(じょうろう)をこきまぜて、俄(にわ)か作りの竹びしに事新しい風情あり。させる忠(ちゅう)功(こう)なけれども、仰(あお)いで信をとるままに、過分の賞讃(しょうさん)するもあり。天下統一めずらしや、六年になって様々の事を見聞くぞ、不思議とも、人と人との連がりに子を託す親心なり。(作:向山)*落書ですので洒落をくんで下さい。
【引用文献】向山洋一実物資料集「たけしび」呑(のみ)川(かわ)河原落書180ページ

呑(とん)川(かわ)河原落書に対しては、母親から対抗の河原落書が返信される。
学級通信200号を祝って母親から投書が続いた。その中に多摩川河原落書に
対する文がある。

去年の卯月組がへで 何やら不思議な先生に、子ども託して早一年。
 思ひ起こせば夢の中、あれよあれよといふうちに、子どもの顔は引き締まり、親に説教するもあり。昔ながらのことわざに女三人寄ればたとへあり。
今は昔と変わらねば、右往左往と集まりて、噂の主はアーラドレ。つぶらな瞳のその中に、生命の炎をたきつける
受験地獄と人の云ふ。いと住みづらき今の世に、ロマンとペーソス持ち込んで、
 義理、人情とはおくゆかし。
 跳び箱、水泳、百人一首、日記、新聞、二時間勉強、子はひたすら師を仰ぎ、追ひつき抜かぬと欲すれど、もとよりかなはぬことばかり。
 それを知りつつ努力する、我子愛しと、親の馬鹿、少し足しになるならと俄か勉強
始めたり。
  されど、いたらぬ親なれば、せめて蔭よりお手伝ひせむと願へど役立たず。心の中  にて師を拝み、うれし涙にくれおれば、去年の暮のアンケート。この忙しい時に、うとめしい。昔々の学校の宿題想わぬ者はなし。
  せっせせっせと百枚の学級通信読み返し、どうにか仕上げて朝を待つ、熱き努力を誰か知る。
  この頃、しみじみ想うこと、この五の一のつながりに、人と人との出逢ひほど、
誠に不思議ものはなし。ふたたびつらつら想うこと、この五の一のつながりに人と
人との和を広げ、努力の愛としら示す、我師の教へぞ尊(おも)かる。
春逝き、夏過ぎ、秋遠く、今やふたたび春を待つ。
  あれやこれやの想い出は、すないぱなる通信に、綴りこまれて二百枚。
 まとめてとじて、第4巻。我師のすなる文なれば、親もせむとて筆をもち、つたない
 文ではありながら、祝ひの言葉と致します。(書き人知らず)

さすがに向山学級だ。
 向山氏の河原落書に見事に返している。
 それだけでなく、書き人は、向山氏に解を求めている。

私はこういう遊びが大好きなのである。無知無教養をかえりみず、「出題」に解答した。

保護者は向山氏に4つの問題を出題している。

指示1:

Ⅰ タヌキとアランドロンは同義語なるや?
   教師にとってはアランドロン、子どもにとってはタヌキ
   父母にとってはアーラドレ。

指示2:

Ⅱ をかしにあらず
  「をかし」→ 趣がある 判断作用 あけれと対象的

指示3:

Ⅲ 老いては子に従ふ?
   お互いにそんな年ではねかねえー

指示4:

Ⅳ 以上の文より間違いを正せ 
 

向山氏に自分の文章の間違いを指摘させている。
向山氏は、「やだなあ~ 教師を試したりして…。」
といいながらそれぞれに次のように答えている。

A 吃驚(びっくり)と書きます。ママ(原文通り)入れてきました。
B 思い起こせば→ 起さば
C 跳び箱   → これでいいのだが、当用漢字になし。 
飛びをあてる時もある。
D 住みずらき → 住みがたき
E 卯月    → 教師には弥生

これで終わらない。
さらに、向山氏は「向山の問題」として5問を返している。
 向山氏は、〈解の例〉として、向山氏自身の解を示している。
さらに、向山の出題として5つ問題を出している。

指示5:

①「去年」が二度出てくるが韻から考えて読み方を出てくる順に書け。
Aこぞ Bきょねん

指示6:

②「我師のすなる文」は何を意識したのか?
土佐日記冒頭 「男もすなる日記というもの」・・・紀貫之

指示7:

③この作者は百人一首に入っているか?
いる 「人はいさ 心もしらずふるさとは」

指示8:

④この部分の間違いを述べよ
「すなる」はしている伝聞、聞いた話のことである。
スナイパーの読者にとって「伝聞」は表現の間違いである。 

指示9:

⑤「愛し」に読みがなを二通りふれ。
「かなし」「いとし」


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