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TOSSランドNo: 8494182 更新:2012年12月31日

小学5年生 体育の授業開きの記録


体育の授業開きでは2つのことを必ず入れるようにしている。
1つは体育とは何をする勉強なのかという趣意説明。、もう1つはどの子も楽しいと思えるような運動である。
小学5年生での体育の授業開きの記録を紹介する。

1.趣意説明(そもそも体育とはどんな勉強なのか)

まず体育館に子どもたちを集め,座らせる。
その時に座り方の指導をする(膝をつける。手を前に組む)
そして次のように言う(伴一孝氏の追試)。

今年の体育では次の2つのことを大切にします。
1つは「体を丈夫にすること」です。
体育の勉強で一番大切なことは「健康な体を作る」ことです。
ですから,いくら運動が上手にできても,病気をして休んだり,怪我ばかりしていては体育の成績がよくなりません。
もう1つは「動きを美しくみせること」です。いくら跳び箱の高い段が飛べたとしても,きれいな飛び方でなければ,これも体育の成績がよくなりません。
授業の始まりから終わりまでずっと美しい動きをしていきなさい。そのためには先生が「集合」といった時にもさっと動いて集まるのですよ。

次に全員起立させ,服装がきちんとできている者を座らせる。そして次のように言う。

服装がきちんと整えられていた人,立派でした。
体育の時間はきちんと服装を整えます。
去年,シャツを中に入れずに体育をしている人がいました。その人が馬になって馬跳びをした時,上で跳んだ人は中に入っていないシャツで滑って落ちてしまい,けがをしてしまいました。
国語や算数のお勉強ではけがをしませんが,体育のお勉強ではけがをすることもあります。ですからシャツをいれたり,帽子のゴムをきちんとかけることは大切なことなのです。
ちゃんと服装を整えた人は座りなさい。

これも,授業開きに話すから子どもたちは真剣に聞いてくれる。
後からではダメなのだ。

2.人数集め

リズム太鼓を使って人数集めを行なう。

指示1:

今から先生が太鼓を鳴らしますから,その人数だけ集まったら座りなさい。

「トン,トン,トン。」
子どもたちはクモの子を散らしたように走り回ってグループになる。
最初は少ない人数から始める。放っておけば子どもたちは仲のいい子とグループになる。いつもグループから外れている子はいないか,よく見ておく。
そして1人になっている子を誘っている子がいたら取り上げて褒める。
グループになれなかった子達は最後に全部まとめる。きちっとグループにならなくてもいい。どんどん進める。
3,5,7,11人とだんだん人数を増やしていく。
ここまでは男子は男子,女子は女子と集まっていたので少し変化をつける。

説明1:

次は太鼓を「トン」とたたいたら男の子,「カン」とたたいたら女の子のことです。

「トン,トン,カン,カン。」
これで男女グループができる。恥ずかしがっていてもいい。どんどん進める。
男女2人ずつ,男子1人に女子3人,そして最後に男女ペアを作る。
 

3.体ほぐし

次にさっき作った男女ペアで体ほぐしを行なう。
ここで,男女ペアで体ほぐしをするのには意味がある。
1つは今年の体育では男女を分けて活動するのではなく,一緒に活動するのだという教師の意図を子どもたちに示すためである。
もう1つは男女が仲良くなるためである。
これも授業開きだからできるのである。後からだと,恥ずかしがってペアにならない。

①馬跳び

1つのペアを立たせて例示を見せる。

指示2:

ジャンケンをします。
負けた人は馬になり,勝った人は往復で跳びます。(実際にやってもらう)
ジャンケン5回で終わりです。はじめ。

②またくぐり

同じように1つのペアで例示を見せる。

指示3:

ジャンケンをします。
負けた人は勝った人の股の下をくぐります。
5回です。始め。

「え~」と言ったりしながらも,結構楽しそうにやっていた。

③手押し車

体育館の一方に子どもたちを集める。

指示4:

ジャンケンをします。
負けた人は手押し車で10歩。
勝った人は膝を持ちなさい。
先生のいる所まで競走です。始め。

ここまでをテンポよく進めていく。
全部のペアができるまで待たなくてよい。
8割ぐらいが終わったら次の運動へと進めていく。

4.集合と整列

この後で「集合」と号令をかける。
さっきの説明があるので子どもたちはさっと集まってくる。そのことをほめる。
そして次のように言う。

説明2:

「集合」と言った時は今のように並ばなくていいですから,先生の近くにぎゅっと集まります。
先生の手の中に入るように(と言って手を広げてみせる)集まるのです。
「集合」と言う代わりの合図は太鼓で「トントンッ」と打ちます。

そして何度か練習する。
次に「整列」の説明をする。

説明3:

集まり方にはもう1つ「整列」というのがあります。
運動会などで並ぶ時に使います。
「整列」と言われたら決められた並び方でさっと並びます。
「整列」と言う代わりの合図は指で「4」「2」とするハンドサインです。

こうしてハンドサインだけで並ぶ練習も何回かする。
ここで大切なことはだらだらやらず,短い時間で済ませることである。
よく,最初の体育で集合と整列だけで1時間も指導しているのを見かけるが,何を考えているのかと思う。
もちろん集合や整列は大切だが,子どもにとっては楽しい活動ではない。
短くさっと指導すればいいのである。

5.ケンパ

次にフラフープを使ってケンパをした。
これは協応動作がきちんとできるかどうかのチェックの意味合いを果たす。
向山洋一氏もまだ特別支援教育という言葉がなかったとき,最初の体育で必ずケンパをさせていたという。
そしてケンパが上手にできない子は経験則から,支援を要する子である可能性が高い。
先ほどの手押し車の時に教師のほうで場作りをしておく。

指示5:

ケンパをします。
フラフープからでてはいけませんよ。
前の人が2つ進んだら次の人がスタートしなさい。始め。

次の順番で進めた。

①ケンパーケンパー
②ケンパーケンパーケンケンパー
③ケンパーケンパーケンケンパーケンパー

全くできない子が1人,リズムが合わない子が2人いた。
やはり教室の様子を見ていてもしんどい子どもたちであった。

6.ドッジボール

最後はドッジボールをする。子どもたちは大喜びになる。
ここでも普通のドッジボールではなく,色々な楽しいドッジボールをすればいい。
私はライトドッジ(大,小)とドッジビー1つを使ったドッジボールをよくやる。
このライトドッジ(小)やドッジビーは女の子でも投げやすい。
だからドッジボールの苦手な子達でも活躍することができる。

指示6:

ドッジボールをします。
赤はこっち,白はこっち(指し示す)。
外野は3人出なさい。用意始め。

ここで大切なことは

待たないですぐに始める

ということだ。まだ分かれていなくてもいい。とにかく始めてしまう。始めるから子どもたちは急いで分かれるし外野に行くのだ。
また,このとき外野に進んでいった女の子は誰か,活躍する男の子は誰か見ておく。外野に進んでいった女の子には運動が苦手な子が多い
最初はボール1つから始めて,後から増やしていく。

もう1つ入れます。

といって,女の子にボールを渡す。
3つボールが入ると,やんちゃな男の子がおとなしい女の子に当てられたりすることが頻繁に起こるのでとても楽しい。何度も当てるし何度も当てられるので当てられてすねるような子もいなくなる。
この時大切なことが1つある。それは

1試合の時間を短くする。

ことである。
中には1度当たって外野に出てしまうとそのままになってしまっている子もいる。
1試合が長いとその子はほとんど運動せずに過ごしてしまうことになる。
それを防ぐためにも1試合は大体5分くらいでいい。それを何度もやる。

7.再び集合

チャイムが鳴る1分前くらいにドッジボールを終わり,「トントンッ」と集合の合図をかける。
さっと集まった子どもたちを褒めて,授業を終わる。
授業後,子どもたちは汗びっしょりになって「暑い~」といいながら体育館を出て行った。


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