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TOSSランドNo: 9639084 更新:2013年01月01日

知的な向山氏の0の語りを再現する


1 語りの修業

「0の発見」といえば向山氏の語りである。
向山氏の授業CD「4年算数」の第一時に収録されている。
 向山氏の語りは7つのパーツに分けられる。

 1 人類の歴史
 2 最初数字は1と2しかなかった
 3 1,2の数字だけで羊を数える方法
 4 0の3つ意味
 5 世界中で使われていたそろばん
 6 分数について
 7 小数について

 小数の単元の導入での約10分の語りである。全てのパーツがつながって、珠玉の語りになっている。
 テープ起こしが本誌創刊号に収録されている。まずは、それを読むことだ。現在は販売されていないが、向山氏の授業CDをサークルなどで聴かせてもらい、向山氏の語りを是非聞いて欲しい。
 よい語りのイメージが無いと、教師がただ説明するだけになってしまう。
 全く同じ言葉を話しても、教師の語りの力量で子どもの集中度、熱中度は全く違ってくる。
 語りの修業で大切なのは、

向山氏のCDの完全コピー

である。
 CDを流しながら、向山氏と全く同じセリフをしゃべってみる。
 向山氏の声のテンポ、抑揚とぴったり重なるまで練習するのだ。
 このような修業を通らないと語りは上達しない。

2 「1」だけでたくさんのものを数える

 向山氏の語りの一部から、どの学年でも短時間で語れるように編集してみる。

説明1:

 昔、昔、数字というのは1と2。たった2つぐらいの数字しかありませんでした。
 でも、この時代の人たちはそれでもいろんな生活ができました。例えばこの時代、羊を飼っています。羊をたくさんエサを食べさせに連れていきます。戻ってくる時に、ちゃんと同じ数だけ羊を戻らせないといけません。では、1と2しかないのにどうやってたくさんの羊を確認したのでしょうか。

 このように語った上で子どもに発問する。
 子どもたちの多様な意見を引き出し、発表させればよい。どの意見も認める。
 その後、教師がさらに語る。

説明2:

 どういう風にしたかというと、羊を1匹通過させるときに、袋の中に1個石をいれます。さらにもう1匹通過させるときに、石を1個いれます。このように羊が通過する度に、石を袋に入れていきます。
 その羊が草を食べて戻ってきます。戻ってきた羊が通過するときに、今度は袋の中から石を取り出します。そうすると袋の石がなくなった時が、羊が全部戻ってきたということになります。このように、数字が1しかなくてもたくさんの羊を数えることができたのです。

3 「0」の意味

 0~9までの数字で最後に作られたのが0である。向山氏の発問を追試する。

発問1:

 0というのは、意味が3つあります。
 0というのは、どういう意味ですか。

 これも子どもたちにたくさん考えさせたい。
 子どもたちが毎日のように使っている数字である。多様な考えが出る。
 この向山氏の発問でのポイントは、「0というのはどんな意味か」を問う前に、「意味が3つあります」と答えを限定していることである。
 単に「0とはどんな意味ですか」と発問すれば、子どもは「何もない」という意味しか考えない。実際、向山氏の授業でも子どもは真っ先に「何もない」と答えている。
 「3つ」と言われると、子どもは残りの2つを必死に考えようとする。
 0の3つの意味とは次の通りである。

 1 何もないこと
 2 基準、出発点
 3 位取りを表す

 位取りを表すことを説明するには、筆算の例示がいい。
 例えば203×5060を筆算する。0がない漢数字で計算することができるだろうか。
 これはできない。
 実際に、漢数字で筆算を書かせて子どもにとかせてみてもよい。0の役割が実感できるはずだ。
 問題は2をどう子どもに説明するかだ。
 これは是非、考えていただき子どもに語って欲しい。
 向山氏は、「温度」と「マラソン」を基準、出発点の例示で語っている。
 サークルの演習問題として、0の意味をどう語るかやってみると、誰一人同じ語りをしないはずだ。
 例え「温度」と「マラソン」と例示を決めても、話の組み立てが変わってくる。
 このような検討をすることで、語りの力がつくのだ。
【参考文献】
向山型算数教え方教室No.1


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